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2011/5/15

東儀秀樹コンサート  音楽

5月13日は町田市民ホールで東儀秀樹コンサート。

二部構成で、第一部が平安時代風、第二部が現代アレンジの雅楽演奏。雅楽の初心者にも楽しめる構成になっていました。





緞帳が上がり誰もいない舞台がスポットライトで照らされ、聞こえてくる笙の音。

ドキドキしながら正面の舞台に注目していると、突然客席から現れた真っ白い狩衣姿の東儀秀樹さん。笙を吹きながら歩く姿の、あまりの神々しさに私は拍手もできずフリーズ!でした。

第一部は、雅楽の楽器を単独で聴いたことのないお客様のために、と笙・篳篥・龍笛の独奏でまず4曲。

笙の音は雲間から差し込む太陽の光と表現されるように、軽やかで透明感のある音色。笙が天の音なら、篳篥は大地に生きる人の声、3つの中では一番小さい楽器ながら音は大きく、合奏で主旋律を担当する楽器とのこと。龍笛は、龍=ドラゴンとイメージすると全く違い、宙にふわふわ浮いているような現実離れしたかわいらしい音色です。

個人的には笙の音に小柄で楚々とした女性をイメージします。顔を隠して演奏する楽器だから、
「美しくない女が素晴らしい演奏をしていると顔から笙を離したときがっかりする」
と書いていたのは清少納言でしたっけ?なるほど美しい人を期待したくなる音色です。

お母様とお姉様のお二人は十二単の装束。歩き方、座り方、立ち上がり方など、動きを見てあの着物の形・色合いの意味がよくわかりました。

つづいて東儀秀樹さんが作曲した弓月という曲に合わせ、ご本人による舞の披露があり、第一部は30分で終了。15分の休憩に入りました。雅楽に慣れない私は荘厳な雰囲気に圧倒され、ロビーに出る気にもなれず座席にいたままでした。


第二部の緞帳が上がると、正面に白いシャツ・黒いパンツ姿の東儀秀樹さんが立ち、両脇に黒いロングドレス姿で着席のお母様・お姉様が。第一部との舞台上の変わりように観客席から大きな歓声と拍手が起こりました。

第二部はポップやクラシック調の曲が多く、またMCでどんどん笑いを取っていきます。舞台に上がっているのは3人だけで、バックバンドはいません。というのも、伴奏のギターもピアノもシンセサイザーも、全て東儀秀樹さんの演奏を録音したものだからだそう。

今まで私にとって雅楽とは儀式の音楽で、我慢して聞くものという位置づけでした。特に篳篥の音は押し付けるように迫ってくる印象があって好きではなかったのです。

しかし東儀秀樹さんの篳篥の音色には、シングルモルトのスコッチウィスキーを少しずつ舌の上に乗せて、広がる刺激とまろやかさを楽しむときと同じ印象を受けました。ピリッと来て、すぐその後で心が解きほぐされていくような快さです。

MCの中で繰り返し東日本大震災のことに触れられていましたが、その心の痛みを今回ばかりは音だけではなく言葉でも表現したい、と作った楽曲がアンコールの一曲目で披露されました。
「子供たちに優しい未来を」
曲も、歌詞も、下手ですからねと言いながらの歌も本当に素晴らしいものでした。これはたくさんの方に聞いてほしい曲です。

「雅楽師として歌で終わるのもいかがなものか」
と、童謡の「ふるさと」を雅楽器の演奏で行い、最後の締めとなりました。


雅楽の音色は素晴らしいし、それを千四百年伝えてきた我が国も素晴らしい、そればかりでなく、この素晴らしい文化のある日本に生まれた私という存在に幸福感を覚えた素敵なコンサートでした。

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ロビーで買った扇。天女様がそれぞれ違う雅楽器を演奏しているこの絵も、東儀秀樹さんによるものだそうです。

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