昨日(10月7日)の講義で話した本日(8日)の皆既月食の詳細は以下の通りです。
「地球の影に満月がすべて隠れ、赤黒くにぶく光る「皆既月食」が8日夜、各地で見られる。完全に地球の影に覆われるのが約1時間と長いため、天候が良ければ、ゆっくりと幻想的な月の観察を楽しめそうだ。
皆既月食は、太陽と地球、月が一直線に並ぶために起こる。国立天文台によると、皆既月食を国内の各地で観察できるのは2011年12月以来という。
沖縄県の石垣島以西をのぞき、ほぼ全国各地で欠け始めから終わりまでの経過を見ることができる。8日午後6時15分ごろに欠け始め、午後7時25分〜午後8時25分ごろまで皆既食となる。部分食を含め月食がすべて終わるのは午後9時35分ごろ。時刻は各地で同じだが、月の見える位置は東日本のほうが少し高く、西日本では少し低くなる。
今回は、月が地球の影の真ん中付近を通るため、皆既食の時間が長い。皆既食の月が「赤銅色」になるのは、太陽光が地球の大気で屈折し、波長の長い赤い光だけがかすかに月面を照らすため。国内で見られる次回の皆既月食は来年4月4日という。」
(朝日新聞デジタル:10月7日(火)17時16分配信による)
「満月が」とあるのは(暦の上では)満月は昨日だったので、要訂正ですね。
「食」がはじまるのは午後6時過ぎ、終了するのは9時半頃。
「皆既食」は7時半から8時半頃までの1時間ほどということです。
そんなに見ていられないという人は、7時55分頃に見ると「食の最大」を見る(というより「見えない」?)ことができます。
また、昨日の板書に「日食」と書いたままでしたので、「月食」に訂正しておいてください。
【追記】
皆既月食、なかなかおもしろかったですね。
斜め下から始まったので、斜めから戻ると思いきや、
ほぼ真横から戻ったのには、虚を突かれました。
「月」を見て暮らしていた旧暦時代の人々は、
「ひと月」を意味する月の満ち欠けの一巡が、
わずか数時間のあいだに起きてしまうのを見て、
どれほど驚き、どんなことを考えたでしょうか。