2013/7/31
天野家の食卓に小久慈焼 旅行
小久慈焼の窯元をお訪ねしました。
20代半ばからずっと、釉薬のかかっていない陶器が好きだったのですが、小久慈焼は厚めの釉薬のかかった器。一目見てコローッと気が変わりました。めったにないことなので、自分でも衝撃!
小久慈焼の器は、ドラマあまちゃんでも使用されています。



↑唐辛子を入れられてしまったお茶を、組合長が飲んだのでしたね。
実はあまちゃんが目的で行ったのではなく、去年東京ミッドタウンで行われた「東北のテマヒマ展」で小久慈焼を見て印象に残っており、旅行の計画段階で久慈の地図を見ていて、駅からわりと近くのようなので行ってみることにしたのです。本当ですってば。

「え!こんな本出てたんですか?」
「出てたんですよ〜」
テマヒマ展の展示物を収めたこの本もすごくいいですよ。家に帰ってから早速購入しました。
東北のテマヒマ【衣・食・住】
マガジンハウス 2,200円
2012年12月13日発行

製作中のところ応対してくださったのは、小久慈焼8代目の下嶽智美さん。お若く見えるけど、話しぶりから仕事への自信が感じられるから、案外年は行っているかも?と思っていたら、1966年生まれとのこと。おお、やはり。でも黙っていれば10歳若く言っても疑われないと思います。

小久慈焼は日常使いの器。8代目は、伝統を踏襲しつつフローリングのキッチンにも似合う器をと考えているそうです。

代々の陶芸家の作品が並ぶ、別棟の展示室も案内していただきました。歴史上最初に小久慈焼の名前が出て来るのは、南部八戸藩の城の記録に「小久慈焼という陶器を献上した者あり」とあることで、以来200年の歴史がある窯元です。
久慈は粘土質の土地、土の採取は重機を持つ会社に依頼するそうですが、焼き物に使える粘土に精製するのは陶芸家の仕事だそうです。10トントラックに採取した土は粘土になるのは2トンとか(雑談の中で聞いた話しなので、数字は正確ではないかもしれません)。寒さの厳しい久慈では、冬の間は粘土が凍らないように電気毛布で包んでいるとのこと。器一つでも、とんでもない手間が込められています。
私が買ったのは、小ぶりのすり鉢。この砂鉄の釉薬のと、モダンな印象の白い灰釉のと、だいぶ悩みましたが、伝統の形という説明に魅かれ、こちらを選びました。

中の櫛目にも釉薬をかけることで、匂いが付かない、櫛目が丈夫になる効果があるそうです。うちの食事に、すりごま出現率がぐっと増えました。

あとは花器。口元が細いので、形を作りやすいんですよ。入れる花・草を選ばないやさしさがあります。このやさしさに触れて、私は好みがコローッと変わったのですね。
8代目から、東京で定期的に卸しているのは神楽坂のよこぐもさん、と聞き、翌週ちゃっちゃか行ってきました。実は、帰ってきてから「あれも買えばよかったな〜」と後悔した湯呑みがあり、それを取り扱っていれば、という期待があったからです。
その件はまたこんど。
↓
(翌日書きました。http://fine.ap.teacup.com/1yo1yo2/2835.html)
今回の旅程はこちらにございます。
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20代半ばからずっと、釉薬のかかっていない陶器が好きだったのですが、小久慈焼は厚めの釉薬のかかった器。一目見てコローッと気が変わりました。めったにないことなので、自分でも衝撃!
小久慈焼の器は、ドラマあまちゃんでも使用されています。



↑唐辛子を入れられてしまったお茶を、組合長が飲んだのでしたね。
実はあまちゃんが目的で行ったのではなく、去年東京ミッドタウンで行われた「東北のテマヒマ展」で小久慈焼を見て印象に残っており、旅行の計画段階で久慈の地図を見ていて、駅からわりと近くのようなので行ってみることにしたのです。本当ですってば。

「え!こんな本出てたんですか?」
「出てたんですよ〜」
テマヒマ展の展示物を収めたこの本もすごくいいですよ。家に帰ってから早速購入しました。
東北のテマヒマ【衣・食・住】
マガジンハウス 2,200円
2012年12月13日発行

製作中のところ応対してくださったのは、小久慈焼8代目の下嶽智美さん。お若く見えるけど、話しぶりから仕事への自信が感じられるから、案外年は行っているかも?と思っていたら、1966年生まれとのこと。おお、やはり。でも黙っていれば10歳若く言っても疑われないと思います。

小久慈焼は日常使いの器。8代目は、伝統を踏襲しつつフローリングのキッチンにも似合う器をと考えているそうです。

代々の陶芸家の作品が並ぶ、別棟の展示室も案内していただきました。歴史上最初に小久慈焼の名前が出て来るのは、南部八戸藩の城の記録に「小久慈焼という陶器を献上した者あり」とあることで、以来200年の歴史がある窯元です。
久慈は粘土質の土地、土の採取は重機を持つ会社に依頼するそうですが、焼き物に使える粘土に精製するのは陶芸家の仕事だそうです。10トントラックに採取した土は粘土になるのは2トンとか(雑談の中で聞いた話しなので、数字は正確ではないかもしれません)。寒さの厳しい久慈では、冬の間は粘土が凍らないように電気毛布で包んでいるとのこと。器一つでも、とんでもない手間が込められています。
私が買ったのは、小ぶりのすり鉢。この砂鉄の釉薬のと、モダンな印象の白い灰釉のと、だいぶ悩みましたが、伝統の形という説明に魅かれ、こちらを選びました。

中の櫛目にも釉薬をかけることで、匂いが付かない、櫛目が丈夫になる効果があるそうです。うちの食事に、すりごま出現率がぐっと増えました。

あとは花器。口元が細いので、形を作りやすいんですよ。入れる花・草を選ばないやさしさがあります。このやさしさに触れて、私は好みがコローッと変わったのですね。
8代目から、東京で定期的に卸しているのは神楽坂のよこぐもさん、と聞き、翌週ちゃっちゃか行ってきました。実は、帰ってきてから「あれも買えばよかったな〜」と後悔した湯呑みがあり、それを取り扱っていれば、という期待があったからです。
その件はまたこんど。
↓
(翌日書きました。http://fine.ap.teacup.com/1yo1yo2/2835.html)
今回の旅程はこちらにございます。
