沢山です。
このたび
ホームページを開設しました。まさか自分のホームページをこんなに早く持つことになるとは思いませんでしたが、ここには、あるネガティブな事情が起因しています。
発端は私の卒業論文と複数の点で酷似した論旨が述べられた、ある展覧会カタログに所収されたテキストを発見したことにあります。私はかつて指導教官の勧めにより、発端となったテキストを執筆した、その分野では著名な研究者に卒論の草稿を送付したことがあります。残念ながら返事は返ってきませんでしたが、そのことからも、そのテキストを書いた人物が、私の卒論を読んでいる可能性は十分推測されます。
もちろん、いかなるアイデアであれ、他者の思考を経て活用され、あるいは新たな文脈のなかで蘇るべきでしょう。しかし、それが論旨の流用であるにも関わらず、あたかもその人物が自ら考えたことのように述べられていたのは問題であると思われました。しかも、そのテキストに書かれたことは、かつてその研究者が展開した議論を「修正」しなければ成立しえないものであるという点に、特に幻滅させられたのです。それは私の論文の登場によって、彼の議論がいまや完全に無効になってしまったことを、自ら証明しているようなものです。
それが一学生の卒業論文であったにせよ、いかなる権利をもって、一切のレファランスなくそのような行為におよぶのか理解に苦しみます。そのテキストの記述に驚き呆れ、またショックを受け、傷つきもしましたが、論文をウェブ上に公開することで、作品のプライオリティを幾分かでも守ることができるのではないかと考えました。それが、論文の作者としての、作品にたいする最低限の責務であろうとも思っています。
このような理由でホームページを開設することになった人間もかなりまれだとも思いますが、それなりに色々と利点もあるでしょうから、これから仕事の告知などもしていく予定です。どうぞよろしくお願いします。
http://ryosawayama.sakura.ne.jp/index.html