2009/1/9
あれからガザではいろいろありました。 調停の申し入れもあったけど戦闘は続けられ、なんやかんやで、死者は八百人に達する模様。
国際世論ではイスラエルの過剰攻撃への批判が目立ちますが、だからといってハマスが擁護されるわけでもないようです。
1月8日までのガザをめぐる情勢 (AFPBB Newsより転載)
残念ながら、ぼくごときにはまるで可視できないのがパレスティナ問題の先行きです。
ただ一点。
たしかなのは、イスラエルが存続し続けるということ。
なにしろ建国から六十年、イスラム世界が束になってかかっても、しかもソ連の援助まで受けながら、人口数百万のイスラエル共和国を滅ぼせなかった。
アメリカによる後ろ盾も大きいのでしょうが、イスラエル自体の強さを認めなくては説明できない状況です。
たとえば南ヴェトナムは、あれほどアメリカに応援されながら北に呑まれてしまいました。
イスラエル人はリアリストです。
各地で苦難を生き延びた人々の知恵と遺伝子が集積され、比類なき強さのもととなっている。
こうした国と戦って勝つことが目的をなしとげる前提である以上、どれほど犠牲を払っても反シオニスト側の願いがかなえられるとは思えません。
追記です。
ガザ情勢について新しい動きがありました。
即時停戦求める決議案、欧米とアラブ諸国が合意 安保理で採択へ
【1月9日 AFP】米英仏の欧米3か国とアラブ諸国の外相は8日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での即時停戦を求める国連安全保障理事会(UN Security Council)の決議案で合意した。同日中にも安保理で採択される。複数の外交関係者が明らかにした。
パレスチナの国連オブザーバー、リヤド・マンスール(Ryad Mansour)氏は記者団に対し、「アラブ諸国の修正を受け入れることで合意があった」と述べるとともに、決議案は安保理で全会一致で採択されるとの見通しを示した。
ある欧米の外交官は匿名を条件に、「ガザ地区からのイスラエル軍の完全撤退」につながる、ガザ地区での「即時かつ永続的、完全に尊重される停戦を求める」との文言について合意に達したことを認めた。英国が作成した前案では、即時停戦の「必要性を強調する」という表現にとどまっていた。
国連安保理は現地時間8日午後5時(日本時間9日午前7時)から非公開協議を開始し、この決議案を採択するものとみられている。(c)AFP/Gerard Aziakou
(AFPBB News/2009年1月9日)
http://www.afpbb.com/article/politics/2555977/3660329 |
イスラエルはどう出るでしょうか?
さらに続報です。
採択されました。
国連安保理、ガザ停戦決議を採択 米国は棄権
【1月9日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は8日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での「即時かつ持続的な停戦」と「イスラエル軍の完全撤退」を求める決議を、賛成多数で採択した。米国は棄権したが、その他の安保理構成国は14か国すべてが賛成票を投じた。
決議案の要点は、「即時かつ持続的で、完全に尊重される停戦が緊急に必要であることを強調するとともに、(停戦が)イスラエル軍のガザ地区からの完全撤退につながることを求める」「食糧、燃料、医療などの人道支援が、妨害されることなくガザ地区全体にいきわたることを求め、持続した支援が可能な人道回廊の設置を歓迎する」「市民に対するすべての暴力・敵対行為と、あらゆるテロ行為を非難する」「全加盟国に対し、ガザ地区の持続的な停戦と平穏を保障し、武器弾薬の密輸を防ぎつつ検問所を開放するため努力を求める」などとなっている。
また、エジプトが主導する停戦案をはじめ、停戦実現に向けた地域的、国際的な交渉を歓迎するとしている。
一方、ガザ市(Gaza City)からの報道によると、イスラエル軍の攻撃で9日、新たに9人の死亡が確認され、一連の攻撃開始からの総死者数は777人になった。(c)AFP
(AFPBB News/2009年01月09日)
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2556202/3666474 |
関連して、こんな続報も。
米下院、ガザ紛争でイスラエル支持決議案を採決へ
ワシントン(CNN) 米下院は9日、「パレスチナ自治区ガザからの攻撃に対するイスラエルの自衛権を認める」決議案の採決を実施する。ペロシ下院議長が8日明らかにした。
決議案は民主党のペロシ議長とベイナー共和党院内総務が提示する。イスラエルにロケット弾を発射し、米国がテロ組織とみなすイスラム原理主義組織ハマスが、戦闘員や指導者、武器を民間家屋や学校、モスク、病院に巧妙に配置し、パレスチナの民間人を人間の盾にしていると非難。そのうえで「民主主義国家」イスラエルの治安や生存を強く支持し、ハマスの「絶え間ない攻撃」から国民を守るための自衛権を認めている。またブッシュ米政権に対し、ハマスの復活を阻む持続的停戦に向けて努力するよう促している。
決議は圧倒的賛成多数で採択される見通しだが、法的拘束力はない。
(CNN.co.jp/2009年1月9日)
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200901090003.html |
ナンシー・ペロシ議長といえば、一昨年の従軍慰安婦謝罪法案では主導的な役割を果たした一人ですが、今回は、おおかたの日本の左翼ブログとはかけ離れた態度をみせてくれました。
アメリカは絶対にイスラエルを見離すことはありませんね。
アメリカがイスラエル贔屓なのはユダヤ・ロビーやユダヤ票のゆえだと、平然と言い放つ人もいます。
そういう人の言うことだからその通りなのでしょう。
でもそれなら、なぜアメリカはイスラエルを助けるため過去に一度も出兵したことがないのでしょう? 実際にアメリカ兵が血を流した朝鮮戦争やヴェトナム戦争は、韓国系やヴェトナム系による圧力だったでしょうか?
さらにひとつ。
いつか日本が危なくなった時、日系米人はこれほど日本のために影響力を行使してくれるでしょうか?
いろいろと考えさせられるのです。
関連リンク
【図解】ガザ地区への攻撃状況
(AFPBB News)
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2555810/3662786
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