1:温泉療法はどのようにしますか?
A1:温泉療法の期間は2〜3週間ぐらいが適当です。最初の頃には、入浴回数を1日1〜2回位までにします。数日後には1日2〜4回にします。入浴時間はあつい湯では5分間、ぬるい湯では20〜30分を目安にします。湯あたりが起こる人は入浴回数を少なくしましょう。ぬるい湯に長く入浴するのがよいとされています。
2:健康管理上、温泉入浴に関して注意すべきことは何ですか?
A2:1)転んで骨折しないようにしましょう。 2)気泡湯・打たせ湯でレジオネラ菌に感染しやすいので注意しましょう。 3)42度以上の高温の温泉は血圧の変動が大きくなるので、避けましょう。 4)ぬるい湯(38度位のお湯に入ると副交感神経が刺激され、血管は拡張、血圧は下降、心拍数はゆっくり、胃腸は活発、筋肉は弛緩、発汗は抑制されてリラックスします)に20〜30分、ゆっくりと入りましょう。 5)入浴回数は1日に1〜2回としましょう。
3:温泉の効用はなんですか?
A3:温泉の効用には浴用効果と飲用効果の2種類があります。浴用効果としては、一般的には、神経痛、筋肉痛、五十肩、運動まひ、関節リウマチ、骨および関節の運動障害、外傷、うちみ、くじき、半身不随、湿疹、慢性皮膚炎、不眠症、冷え症、疲労回復、健康増進、痔などに有効です。飲用効果としては、慢性便秘、痛風などです。ただし、飲めるかどうか確認してから飲用して下さい。浴用効果では、ポカポカと保温効果が高いのは食塩泉や硫酸塩泉で、血行促進効果があるのは炭酸泉や硫黄泉です。酸性泉は殺菌作用があり皮膚病に効能があります。
4:温泉に入浴してはいけないのはどのような場合ですか?
A4:次のような場合は入浴を避けて下さい。 1)急性感染症 2)心臓病 3)悪性腫瘍 4)出血性疾患 5)高度貧血 6)急性腎不全 7)初期と末期の娠婦 8)過度の飲酒者 9)食事の直前・直後
5:高齢者が温泉に入浴する際に注意することはなんですか?
A5:1.浴室内や段差ですべってころばないようにしましょう。→骨折の防止、湯船に落ちて汚染されたお湯を飲み込まないようにするため
2.酒を飲んで風呂に入らないようにしましょう。→心筋梗塞や脳梗塞発生の防止
3.深夜・早朝(午前1時〜5時まで)には入浴しないようにしましょう。→この時間には突然死が起こりやすく、老人が1人で入浴し倒れて死亡することも多いようです。何かあった時に助けてくれる人が浴室内にいる日中から夕方の時間にしましょう。
4.冬期には露天風呂に入らないようにしましょう。→温度差が激しいと血圧が大変動するため、心筋梗塞や脳梗塞の発生を防止
5.ジェットバス、ジャグジー湯、打たせ湯、薬湯は入らないようにしましょう。→レジオネラ肺炎の防止
6.温泉のお湯は特別な許可がない限り飲まないようにしましょう。→レジオネラ肺炎の防止
7.入浴は5〜10分間くらいにして、長湯はやめましょう。
6:最近社会問題になっているニセ温泉とはどのようなことですか?
A6:ニセ温泉には、1)本物の温泉であるが、入浴剤を添加したり、温泉の利用許可をとらないで営業している場合 2)水道水や井戸水を沸かして温泉とウソをついている偽温泉の場合の2種類があります。 1)には、長野県の白骨温泉や仙台市の作並温泉などの一部の旅館が該当します。 2)には、群馬県の伊香保温泉、静岡県舞坂町の弁天島温泉、山梨県石和温泉、箱根温泉の一部の旅館などが該当します。
7:ニセ温泉が発生する原因は何んですか?
A7:行政の縦割りの弊害によって起こっています。温泉法、効能表示のための景品表示法、公衆浴場法、旅館業法などがあり、それぞれ、環境省、公正取引委員会、厚生労働省、国土交通省に分かれて、ひとつの役所で−元的に対応できないためです。