2009/10/16
マッスルショールズのとっても危険なアルバム(Part 2) 音楽

先日中途半端に紹介してそのままになってましたね。
続きを仕上げておきます。
*Eddie Hinton / Very Extremely Dangerous
マッスルショールズの専属スタジオミュージシャンであり、またソングライターでもある故「Eddie Hinton」氏が78年にその長きに渡る沈黙を破ってリリースしたソロ・デヴュー作。
その長きに渡る沈黙というのは個人的な彼に対する気持ちで、決して彼がそれまで何もしていなかったと言う事ではありません。
彼はそれまで、マッスルショールズの多くのアルバムにギタリストとして参加して、また幾つかの曲もそのシンガーに提供する事はあっても決して自身が歌う事は無かったからです。
私が彼について意識しだしたのはやはり「Smith Perkins Smith」のアルバムに収録されていた彼の作品である「Mighty Good Time」を聴いてからではないでしょうか。
あの素晴らしい楽曲を是非オリジナルの作者自身のヴォーカルで聴いてみたいのと、彼のそれ以外の曲を多く聴いてみたいと言った欲求から来たものだからです。
しかし結局彼自身のヴォーカルを聴くのは78年のソロ・デヴューまで待たなくてはならなかったようです。
そしてリリースされたそのアルバムを聴いてビックリ。
それまで私は勝手な思い込みですが、彼の事を白人と思っていたのですが、そのレコードから流れてくる彼のヴォーカルはどう聞いても黒人のそれっぽかったからです。
それも普通の黒人ヴォーカルどころではなく、その「Otis Redding」を思わせるようなシャウト・ヴォーカルに思わず仰け反ってしまうほどでしたから。
でも結局はそのアルバムが国内盤としてリリースされたときにその帯に載せられていた彼の顔写真を見て白人であると確認は出来たのですが、それはそれでまた新たな驚きでした。
そうしてリリースされ本作はどこからどう聞いてもサザン・ソウル仕立て。
これだけ歌える人が何故今まで歌わなかったのか?
と不思議に思えるほどに彼のヴォーカルは魅力的でした。
彼はその後、ソロアルバムを数枚リリースし続ける事になりますが、結局の処、この1作目が一番ソウルっぽいと言うか、ソウル・アルバムとなっていると言えますね。
収録曲も「Otis Redding」の「Shout Bamalama」を覗いて共作曲もありますが全て彼自身のオリジナルで、楽曲的に優れたものばかりで、彼のソングライティングの才能も豊かなのも驚かされます。
そうしてその「Otis Redding」の「Shout Bamalama」も本家顔負けと言えば言い過ぎ間も知れませんが、それほどにシャウトしまくりのノリノリで魅せてくれています。
尚、バッキングには少数精鋭で、マッスルショールズの最高の仲間達が素晴らしいサポートをしてくれています。
でも1つ残念な事は、彼を意識し出す切っ掛けとなった名曲「Mighty Good Time」を結局は彼自身のヴォーカルで聴く事が出来なかった事です。
と言う事で、言う事無しの名盤が長きに渡って廃盤状態でしたが、やっとこさ再リリースされる事となりました。
昔々一度オリジナルの「カプリコーン」からCD化されていましたが、その後はすぐに廃盤でちょっと高値が付いてましたね。
でもやっとこさ別レーベルですが再リリースされました。
まだお持ちでない方はこの機会に是非!
これはもう絶対間違い無しの傑作アルバムですから。
Setlist
1. You Got Me Singing (Eddie Hinton)
2. Concept World (Eddie Hinton & Alvin Howard)
3. I Got The Feeling (Eddie Hinton)
4. Shout Bamalama (Otis Redding)
5. Get Off In It (Eddie Hinton,Alvin Howard & Donnie Fritts)
6. Brand New Man (Eddie Hinton & Alvin Howard)
7. Shoot The Moon (Eddie Hinton & Dan Penn)
8. We Got It (Eddie Hinton)
9. Yeah Man (Eddie Hinton)
10. I Want It All (Eddie Hinton,Alvin Howard & Sandra Hinton)
Musicians
Eddie Hinton:Vocals,Guitar,Piano,Horn Arrangemet
Barry Beckett:Piano,Organ,Moog Synthesizer
Jimmy Johnson:Guitar
David Hood:Bass
Roger Hawkins:Drums
The Muscle Shoals Horns
Harrison Calloway:Trumpet,Horn Arrangemet
Harvey Thompson:Tenor Sax
Dennis Good:Trombone
Ronnie Eades:Bariton Sax
Produced By Barry Beckett
Recorded Live At Muscle Shoals Sound Studio,Shefield,AL.
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