「礼文・利尻・サロベツ[1] ’06/07/6〜10」
▼北海道・東北
■エピローグ 北へ…
「僕の磁石は北を向いている」といった詩人がいたが、わたしも北海道の風土に惹かれるところ大である。魅力的な山はたくさんあるが、中でも利尻山は海上に浮かぶ高峰として、比類ない存在である。主目的の利尻山登山を果たし、礼文島やサロベツ原野もたずねて、最果ての風土にひたることができた。5日間の短い期間だったが、濃く、深い日々を過ごせた。一般的な登山ツアーでは礼文にも寄って4日間、中には利尻のみ3日間というのもあるが、多少なりとも余裕をもって旅ができ、天候にあわせてスケジュールを組める予備日も設けられるということで5日間としたのである。
出かける直前まで天候をにらみながら行程をアレンジし、以下の日程で行動した。
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7月6日/東京〜稚内〜礼文島
7日/礼文島北の4時間コース〜桃尻コース(フラワーロード)
8日/礼文島〜利尻島〜ポン山ハイキング
9日/利尻山登山〜稚内
10日/稚内〜サロベツ原野ほか〜稚内〜東京

↑稚内上空から見た利尻山。島全体がひとつの美しい山となっている
帰ってから知ったのだが、20年ほど前に発行された「とらべるまんの北海道」というガイドブックがあるそうだ。とらべる集団を名乗る人たちが、自分たちの印象に残った所を手書きの文字や地図でまとめた、いわばミニコミ、草の根的ガイドで、冒頭にこんな文章があるという。
「もしあなたが若いなら、荷物を背中に担いで旅をしよう。
ファッションブックから抜け出たような格好をして行っても、北海道は面白いところではないのです。夢ゆめ、バッグを片手にサンダルはいて車に乗って、などと考えないことです。いくつになってもできそうな旅は、もっと年をとってからにしましょう。今しかできない若い旅、それがここにはあるのです。
さあ、自分の足で大地を踏みしめよう、これがとらべるまんの北海道なのです」
今回のメンバーは50歳代から70歳を目前にした女性4人とわたし。計5人の中高年グループで「今しかできない若い旅」に出かけたわけで、苦笑してしまった。
というわけで、荷物を担いだ5人組は東京を後に、一路、稚内へ(続く)。

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