2018/7/14

儀間比呂志展オープニングトーク  企画展

夏の企画展「追悼 儀間比呂志 沖縄を描き続けた版画家」が開幕。
オープニングトークでは、戦後の沖縄で「反復帰論」の旗手でもあったジャーナリストの新川明さんと、沖縄県立博物館・美術館主任学芸員の豊見山愛さんをお迎えして、貴重なお話をしていただきました。

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実は昨日から沖縄県立博物館・美術館でも「儀間比呂志の世界」展が開幕しており、新川さんも豊見山さんも、その開幕に立ち会われて、慌ただしく丸木美術館に駆けつけてくださったのです。

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儀間さんが沖縄で初個展を開催されたのは1956年のこと(5月12-14日、第一相互銀行3階ホール、沖縄タイムス後援)。そのとき新川さんは沖縄タイムスの記者として、展評を記しています。
新川さんによれば、戦争や占領の現実を直視しようとしない沖縄の文壇・画壇を、儀間さんの作品が揺さぶってくれるという期待があったそうです。

過酷な現実を体験した人たちが、それを「忘れたい」と思うのは、沖縄戦であれ、原爆であれ、当然でしょう。
非体験者がそれらの記憶を表現することは、ときに批判の対象になりますが、むしろ、「記憶」し「伝える」ことは、非体験者の役割なのではないか、と思うことがあります。

丸木夫妻も儀間さんも、「外から」沖縄戦を描いたからこそ、表現できたことがあったはずです。芸術表現が抉り出す「真実」が、体験に基づいた「現実」と、必ずしも一致するとは限らない。儀間作品を丸木美術館で展示しながら、そんなことを考えました。

8月4日(土)午後2時からは、今度は私が沖縄県立博物館・美術館へうかがって、ギャラリートーク「南洋から沖縄へ−儀間比呂志と丸木俊の交錯するまなざし」を行います。
沖縄で儀間比呂志の作品をまとめて観るのは、2009年の「美術家たちの『南洋群島』」展以来でしょうか。今から、とても楽しみです。
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