2018/5/5

丸木美術館51周年開館記念日 寺尾紗穂ライブ(ゲスト原田郁子)  イベント

快晴に恵まれた丸木美術館51周年開館記念日。
今年も大勢の方が東松山まで足を運んでくださいました。
ボランティアの皆さんといっしょに準備した旗や鯉のぼりが、風に吹かれてはためきます。

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美術館の庭では、地元の新鮮な食材などを使った出店がならび、賑わっていました。

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八怪堂では、画家の万年山えつ子さんが、どんぐりを使って小さなマラカスを作るワークショップ。大人も子どもも楽しそうに参加していました。

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午後1時からは、新館ホールで開館記念日の集い。司会は俳優・語り手の岡崎弥保さん。
小寺理事長の挨拶、岡村の「原爆の図保存基金」中間報告のあと、今年2月に亡くなられた石牟礼道子さんが丸木美術館について記された文章「妣たちの国のこと」を朗読してくださいました。

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今年の催しは、シンガーソングライターの寺尾紗穂さんのライブです。
熱心な若いファンが、開場前から列をつくって待機していました。
前半は単独ライブで、伸びやかな歌声と美しいピアノの音色が美術館じゅうに響いていきました。時おり、その歌声に、窓の外から聞こえてくる鳥の声が溶け合っていました。
寺尾さんと森の鳥たちの共演です。

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音に誘われて、ライブを知らずに美術館に来ていた人たちも、続々と入場してきました。
気がつけば、150席ほど用意した会場は満席となっていました。

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休憩をはさんで後半。クラムボンのボーカリストとして若者の人気を集める原田郁子さんがゲストで登場です。
おふたりの対談では、それぞれの丸木夫妻作品との出会いや思いを語ってくださいました。

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続いて、寺尾さんによる絵本『ひろしまのピカ』朗読。
原田さんのピアノ演奏とのコラボレーションは絶妙でした。
感情をやや抑え気味にして、たんたんと読み続ける寺尾さんの声に、観客は次第にひきこまれていきます。
その声が、ふっと途絶えたのは、主人公のみいちゃんが原爆を生き延び、死者を悼む灯ろうに「おとうさん」と書く場面でした。
涙をこらえきれない寺尾さんを、原田さんのピアノの音がやさしく支えていました。

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寺尾さんは、今回、「原爆の図保存基金」にも応援のメッセージを送って下さいました。

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 忘れられている歌ですが、丸木美術館のある東松山には美しい蛍の歌があります。東松山に限らず日本中あちこちで美しい歌が忘れられています。価値あるものをいかに残していくのかということが、その時代の人間に問われているのだと思います。戦渦を伝える報道にも不感症が広まっていると聞きますが、感じることを切実に求められる時間、戦争を知らない人々が「原爆の図」と対峙する時間が、未来にも残っていってほしいと思います。

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その知られざる東松山の蛍の歌を、寺尾さんが歌って下さいました。
原田さんは、丸木俊の愛用した和太鼓を歌にあわせてたたき、会場の皆さんをリードしながら「ほ、ほ、ほたる来い」と声をそろえて歌います。

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ふたりの共演「青い闇をまっさかさまに落ちていく流れ星を知っている」は圧巻でした。
天窓から差しこむ自然光が舞台をやわらかく照らし、歌声がどこまでも、ずっと空高くのぼっていくようでした。

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ピアノの譜面台の上には、原田さんが本橋成一写真集『ふたりの画家』を置いていました。
今日はふたりもここにいらっしゃいます、とはじめに言って、丸木夫妻の写真を表側にして、ずっとピアノを弾いて下さっていました。

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丸木美術館に初めて来たという若い世代の方たちから、寺尾さん、原田さんを初めて知るシニア世代まで、幅広い層の方々がライブを楽しんでいた様子が伝わってきて、それが何よりも、嬉しかったです。

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最後の写真は、公演後、控室の小高文庫でくつろぐ原田さんと寺尾さん。
本当にありがとうございました。
そして、Kさんはじめ素晴らしい音響チームと、この企画を提案してくださった富山のY子さんにも、心から御礼を申し上げます。
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