2017/9/15

井原市田中美術館「安藤榮作展」  他館企画など

明日の原爆文学研究会に備えて、広島に前泊。
途中、岡山でディーゼル機関車単線1両編成の井原鉄道に乗り、井原市立田中美術館へ。
安藤榮作さんの平櫛田中賞受賞記念展のオープニングに駆けつけました。

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《Being》や《光のさなぎ》、《鳳凰》、《ヒトガタ》、そして「狛ちゃんシリーズ」などのユーモラスな近作まで。これまで見続けてきて、それでも場所が変わるとまったく違うように見える作品群が、震災後の安藤さんの歩みをしっかりと伝えるように展示されていました。

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津波で作品が流されてしまったために、現存する震災前の作品は少ないのですが、それでも今回の展覧会には、福島県立美術館から1点、個人コレクションから4点ほど90年代の作品が出品されています。その個人コレクションの所蔵者が、大学時代の恩師である岡村多佳夫先生というのも不思議な縁です。

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オープニングトークには、たくさんの人たちが安藤さんの話を聞きに集まっていました。
なぜ斧を使うのか、という観客からの質問に対し、鑿よりも斧の方が不自由で自分に合っていた、それに斧は人間が最初に手にした道具で、スマホが発達した現代になっても使われ続けているのが好きだ、という安藤さんの答えが、とても良かったです。

会場には奥田元宋・小由女美術館のN学芸員も来ていました。
そのNさんにご紹介いただいた田中美術館のA学芸員からは、平櫛田中が丸木スマの彫刻を作る構想もあったという驚きの事実を教えて頂きました。田中もスマも同じ院展に出品していたので、もしかすると、スマがもう少し長く生きていたら、実現していたのかもしれません。
安藤さんと初めて出会ったのが埼玉県立近代美術館での「丸木スマ展」だったことを思うと、これもまた、不思議な縁のひとつでしょうか。

彫り跡の生々しい安藤さんの木彫と、その対極のように滑らかに形作られた平櫛田中の彫刻コレクションを続けて見た後は、井原駅で第五福竜丸展示館のI学芸員と地元名物という「ごんぼうバーガー」をほおばりました。
台風が近づいているので、無事に帰れるかどうか、ちょっと心配です。
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