2017/8/7

『朝日新聞』に「金子兜太が詠む原爆の図」掲載  掲載雑誌・新聞

金子兜太が詠む原爆の図 想起した「爆心地のマラソン」
 ―2017年8月7日付『朝日新聞』朝刊文化欄
http://www.asahi.com/articles/ASK844JLYK84UCLV007.html

クリックすると元のサイズで表示します

先日来館された俳人の金子兜太さんの企画記事を、小川雪記者が書いて下さいました。
以下、記事の前半部分のみ抜粋します。

=====

「これは、群衆ですな。妙なリアリティーがある」。展示室に足を踏み入れた瞬間、金子さんがつぶやいた。炎に包まれ、水を求めて逃げ惑う人々。折り重なる死体の山。作品はどれも、大勢の人間で画面が埋め尽くされている。同館学芸員の岡村幸宣さん(43)が「丸木夫妻が最も伝えたかったのは生身の人間の痛み。どの絵にもキノコ雲を描かず、あくまで人間を描いた」と説明する。

 金子さんは、原爆の図を印刷物では見たが、実物は初めて。焼けただれた体でさまよう人々を描いた第1部「幽霊」をじっと見つめるうち、自句を口ずさんだ。

 《彎曲し火傷し爆心地のマラソン》

 1961年に、転勤先の長崎で詠んだ代表句の一つ。爆心地に至る峠道を走ってくるランナーを見て「人間の体がぐにゃりと曲がり、焼けて、崩れる映像が浮かんで」生まれた句だ。「この句と原爆の図に重なる部分がある」。金子さんは俳句を「優れた映像的イメージを頭の中で作り出し、それを書きとめたもの」と捉える。両者とも、表現者の内的衝動の結実であり、湧きあがる映像を感じるという。


=====

記事の反響はとても大きく、企画して下さった小川記者、そしてお忙しい中、来館してくださった金子さんと息子さんご夫妻には、本当に感謝です。

慌ただしい〆切にもかかわらず、《原爆の図》について詠んでくださった金子さんの句。

 《被爆直後夫妻の画象大きく太し》

「原爆の図は人間の精神を太くする」という言葉とともに、しっかり覚えていたいと思います。
1




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ