買ってはみたものの見ることはないだろうと思っていた『
ちりとてちん 完全版DVD-BOX』。
小浜で見た風景を確認しようと軽い気持ちで見始めたら止められなくなって、第6週までを一気に見てしまった。
ぎょうさん笑うて、ぎょうさん泣いて・・・
「視聴率最低のドラマがDVD売上げでは最高」という
ニュースが流れているが、四草風に言えば、そんなのは頭の悪い人の視野の狭い感想であって、今の朝ドラはBSも含めて1日5回も放送しているのに8時15分からの放送だけの数字を取って最低だと報道するのがおかしいのである。
そもそも放送終了後3ヶ月で完全版DVDが発売されることが異例なのであって、極めて熱く支持されたドラマでなければこんなことになっていない。
『
ファイト』なんかは発売されてもいないのだぞ。
で、小浜でのお話です。
1ヶ月も前から、6月8日に小浜へ行こうと計画していたのは、
この日は絶対に晴れると確信していたからである。
なので、事前に金沢支社管内乗り放題の北陸おでかけパスを購入し、川の清掃作業をさぼって(おい)6時2分の電車に乗った。
6時39分金沢着。
小浜での滞在時間を長く取りたいので敦賀までは特急を利用することとするが、金沢−敦賀間の特急利用料金は3990円!
北陸おでかけパスの2倍であるがやむを得ない。
8時10分敦賀到着。
小浜線のホームに急いで8時15分発に乗車、そして9時18分に小浜に着いた。
入口に「
ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」との文字がある観光案内所に入り、市内の観光ポイントを紹介した「若狭おばまマップ」を入手し、レンタサイクルで海の方向へと出発した。
まずは、人魚の像を見ようと思う。
喜代美が小草若の挑発に乗って焼きサバを食べに来た草々と再会した場所だ。
途中、信号待ちをした交差点から「魚屋食堂」が見えて、捜しもしないのに見つけてしまって拍子抜け。
反対側には、糸子さんが毛糸のパンツを買った店も見えたが、そちらの観察は後回しにして海へと自転車を走らせる。
うん?
今、セミの家紋がなかったか?
急ブレーキで止まって振り返ると、通りに面した店に徒然亭の家紋Tシャツが飾られていて「最終入荷!」との貼り紙。
関西コンベンションの際に、NHK大阪放送局へ行って買いたいと思っていたTシャツである。大阪でそんな時間を取れなかったが、ここで目にしたからには是非とも買いたい。
若狭屋という店だ。
「
小間物屋政談」という落語に若狭屋という小間物屋が登場するし、糸子さんの実家は小間物屋だったし、そんな縁でちりとてちんTシャツを扱っているのだろうか?(たぶん違う)
白、赤、黒の3色があるけど、SサイズばかりでLサイズは黒しかないので、黒を購入。
ここで考えた。
『ちりとてちん』を熱心に見ていたらしいお姉さまの分も買おうかしら?
でも、Sサイズしかないぞ。
私は敦賀から小浜線に乗り換えてここへ来たわけだが、
『奥の細道』の松尾芭蕉は敦賀から舟で種の浜(色の浜)に向い、
そこで、
寂しさや 須磨に勝ちたる 浜の秋
と詠んだ。
お姉さまが、
寂しさや Sに勝ちたる あきの体(あきは「秋・・今は夏だけど」と「明」の掛詞)とか
寂しさや Sがむなしい ひぐらし紋
と詠まれるかもしれぬ。
でも、身体を締め付けて締め付けて体積を小さくする水着(スピード社のレーザーレーサー)が注目されている時期だから、無理にでもSサイズに・・・って何を考えておるか!
こんなことを書いていたら、
B子に殺される(?)順ちゃんのように、お姉さまに首を絞められかねない。
買い物を済ませて、海辺に出た。
向って左側の人魚の像の顔は「おっさん顔」だと思った。
おとうちゃん(正典)と秀臣さんが惚れていた「きよみ」という名の芸妓さんがいた三丁町を見てから、貫地谷しほりの初登場シーン「遅刻する〜」の橋を渡って「和田家」のある西津地区へ。
糸子さんが小包を出そうとした郵便局を眺め、
箸のふるさと館で買い物をし、「和田家」のあたりを周回した。
12時近くになったので、
常高寺へ。
ここは、寺の石段に腰掛けて話すB子と順ちゃんのすぐ後ろを電車が走っていくという非常に印象的なシーンが収録された場所である。
『ちりとてちん』とは関係なしに、鉄っちゃんが好みそうなスポットでもある。
もちろん私は鉄っちゃんではなく、ちりとてマニアとしてやってきた。
電車が通る瞬間を見るために、ドラマと同じ方向に進む電車を見るために、金沢から敦賀まで特急に乗り換えて急いでやってきた。
12時7分頃に電車が通過すると下調べして、それに合わせてやってきた。
走り去る電車を見て、
125系かとつぶやいて、その場を後にした。
2日前に北陸地区で放送された『
ちりとてちん正平・順子のふるさと福井を旅しよう』で、ここに『ちりとてちん』のドラマセットが移設されていると知った
御食国若狭おばま食文化館に移動。
中に入ると、すぐ左側に・・・
お!
和田家だ!
五木ひろしも訪れた和田塗箸店だ!
あのテーマミュージックも流れている。
ロケ写真展を眺め、2階に上がると塗箸の工房セットがあり、横のスペースには草若師匠の愛宕山が入ったカセットテープとお守り袋も展示されていた。
工房にある漆に「箕輪漆店」というラベルが貼られていて、ウチも取引がある
ここの商品かと思ったが、微妙に名称が違うので(「名古屋市天白区」という住所も記されていたし)架空のものなのだろうが参考にはしたのかな?
食文化館を出て、隣のフィッシャーマンズワーフを一巡りし、魚屋食堂のあるいづみ町アーケード街へ。
ドラマで見ていた印象よりも、狭くて短くて寂れている。
典型的な地方都市の駅前商店街だなぁ・・・
焼き鯖も売っていたが(確か900円だった)、常高寺で電車を待つ間にコンビニで買ったパンを食べて昼食を済ませていたので・・・というか食事代に900円も遣うとは何事かと思う人間なのでそんなものは買わない。
いづみ町から小浜駅方向に出てすぐのところで、
あれ?
ここにも若狭屋がある。
午前中にTシャツを買った店とそんなに離れていないのに。(徒歩2分程度か)
こちらの若狭屋は「
浜野矩随」という落語に出てきた道具屋だろうか?(違う)
中に入り、店のお姉さんと『ちりとてちん』談義。
お姉さんは、エキストラとしてロケに出演したのだという。
「ほら、主人公の乗った電車をお母さんが『ふるさと』で送るシーン」
「あぁ、のど自慢会場にいたんですか?」
「そうじゃなくて、あの電車に乗っていたの」
「え! あれは一番の感動的シーンでしたね」
「電車を何度も行ったり来たりさせて何回も撮ったんだけど、女優さんは毎回ちゃんと泣くのよね、凄いなぁと思った。それから、あの車両もわざわざ昔の電車を持って来たんですよ」
「そうらしいですね」
「でね。電車ばっかり撮っている一団がいて、あれはドラマと関係なく鉄道が好きな人たちなんだなと思って」
ここで『オバマ候補を勝手に応援する会』の入会受付をしていることを知り、入会金1500円は安いと思ったので入会申込をし、オバマ候補似顔絵Tシャツをもらい、
そうか、糸子さんのあの熱唱に惑うことなく電車しか見えない人たちもいるんだな、私にはわからない世界だ、キハ58系がそんなにいいのか?と思いながら駅に戻り、レンタサイクルを返却。
小浜駅から各駅停車を延々と乗り継いで、6時間後に高岡に帰ったのであった。
もう1度北陸おでかけパス利用の機会があれば、今度は福井から越美北線に乗って九頭竜湖や越前大野に行ってみたいと思う。
平成大野屋二階蔵という施設には折り紙体験工房なんてのもあるようだし。
そんなところで折り紙をする時間があるなら、急いで福井駅へ戻って、
福井鉄道や
えちぜん鉄道に乗るけれど。
(参考)
御食国若狭おばま食文化館については、こちらの
ブログに詳しいので勝手にリンクさせていただきます。