明日の閉会式を待たずにソフトボールの代表チームが帰国したそうだが、オリンピックの閉会式は、開会式のような緊張感には欠けるけれど、とても楽しいイベントのはずなので、参加すればよかったのにと思う。
国ごとの区別などなく、すべての選手が混ざり合って入場するのが閉会式。
武田薫氏の『
オリンピック全大会』によると、この形式は1956年のメルボルンオリンピックに始まるそうだ。
大会開幕前に起こった
スエズ紛争により、エジプト、イラク、レバノンが大会をボイコット。
ソ連のハンガリー侵攻により、スペイン、オランダ、リヒテンシュタインが不参加。
そして、水球でのソ連とハンガリーの対戦が大乱闘の末に試合中止、ハンガリー選手がソ連に占拠された祖国への帰国拒否などという事態も発生した。
そんな状況の中で開催されたメルボルンオリンピックの組織委員会に、17歳の中国人少年から、こんな手紙が届いた。
「何もかもが大混乱になると思っていたオリンピックは、とても素晴らしい大会になっています。そんなオリンピックの最後を飾る閉会式で、すべての国の選手が一つのチームになって自由に歩く行進ができませんか?」
メルボルンオリンピック閉会式。
少年の提案は予告なしに実現され、「ワルチング・マチルダ」のメロディに乗って、アメリカもソ連も、男子も女子も、黒人も白人も、すべての選手が一体となって、楽しげに入場してきた。
2000年、同じ国で開催されたシドニーオリンピック。
44年前の少年は、閉会式に招かれて、叶えられた自分の夢の形を目にしたという。
で、話はソフトボールに戻る。
私の家ではスポニチを宅配で購読しており、スポニチは日本ソフトボールリーグの後援企業なので、リーグ開幕前には特集記事が組まれるし、試合結果も掲載される。
さほど熱心ではないが、時にはそのあたりにも目を配り、豊田自動織機の高山樹里はもうほとんど試合に出てないんだな、ミッシェル・スミスは健在なのに・・・というかほぼ毎試合スミスが投げてるぞなどと確認したりしていた。
ただ、宇津木麗華が監督でエースが上野由岐子である最強チームの名前がルネサス高崎であることに何となく違和感を持ちながら、「高崎」は間違いないよなぁと思っていた。
先程、調べてみた。
あぁ、そうだ。
「日立高崎」だったのだ。
美人エース・石川多映子が所属する「日立ソフトウェア」と共に、「日立」が2つあるんだなと思っていたはずだ。
なるほど、
ルネサステクノロジという会社に母体変更されたのか。
ところで、ソフトボールの快挙の裏で、テコンドーの岡本依子が一回戦敗退していた。
この人、シドニーで銅メダルを獲得した時は「
ルネスかなざわ」の所属になっていて、インタビューで「高山社長のおかげで・・・」と泣きながら喚いていたので、当時の私は「ふーん、ルネスの社長の名前は高山というのか、この岡本さんもルネスで働いているのかな?」と思ったのであった。
そのルネスもまもなく
閉鎖される。
高山社長のおかげ(?)で。
京都の企業が経営してたのか・・・