2018/6/14

もう一つの日本文化(トランプ・金正恩 共同声明における「遺骨」の取り扱いほか)  文化・芸術
 昨日の昼、木村さんからрェあり、「トランプ米大統領と金正恩委員長の共同声明を読んだか」との照会。「まだです」と答えると、「2国間での遺骨の取り扱いが出ている。前回のブログで俺が言ったとおりだ。確認して、ブログに載せてくれ!」との指示だ。

 確認できたので、ご紹介する。
 まず、前回(2018/6/3)のブログで、FMピパウシ「木村ニ三夫の言いたい放題」の6月原稿を掲載した。

 「木村ニ三夫の言いたい放題」の該当部分は、次のとおり。

 『…本来、盗んだ者(国立大学=日本政府)、盗んだ遺骨を管理している者(国立大学=日本政府)が、自らの手で「元」へ、「あった場所」へ、「あるべき姿」に戻すことが「人としての道」であることは、世界共通でしょう。…』

 「トランプ・金正恩 共同声明」の該当部分は、次のとおり。

 『…トランプ大統領と金委員長は、新たな米朝関係の確立と、朝鮮半島における持続的で強固な平和体制の構築に関連する諸問題について、包括的で詳細、かつ誠実な意見交換をした。トランプ大統領は北朝鮮に安全の保証を与えることを約束し、金委員長は朝鮮半島の完全非核化への確固で揺るぎのない約束を再確認した。

 新たな米朝関係の確立が、朝鮮半島と世界の平和と繁栄に寄与すると確信し、相互の信頼醸成によって朝鮮半島の非核化を促進できることを認識し、トランプ大統領と金委員長は次のことを言明する。…

 1〜3(略)
 4 米国と北朝鮮は(朝鮮戦争の米国人)捕虜や行方不明兵士の遺骨の収集を約束する。これには身元特定済みの遺骨の即時返還も含まれる。

 共同声明4項目の1つとして「遺骨返還」が明記された。

 アメリカと北朝鮮という2カ国において、「遺骨返還」が重要だという共通した認識がなければ、共同声明4項目の1つとして明記されることはなかったろう。

 アメリカと北朝鮮という2カ国は、民族、文化、宗教、、政治体制、経済力、また国際政治的には事実上の敵対関係にあるなど、様々な点で大きく異なった要素を持つ国だ。

 その2カ国が、「遺骨返還」については、共同歩調をとる事を明確に国際的に宣言したのだ。

 木村さんのいう『(遺骨は)「元」へ、「あった場所」へ、「あるべき姿」に戻すことが「人としての道」であることは、世界共通でしょう。』は、正に世界共通の認識という事が証されたといっても良いだろう。

 さて、同様に前回ブログでは、『…私(注.木村さん)は「内閣官房長官あての質問書」を5月25日に再度提出しました。国(アイヌ総合政策室)に都合の良いようにさせるつもりはありません。…』を掲載した。

 「内閣官房長官あての質問書」とは、「アイヌ遺骨を用いたDNA研究等の実施について(再提出)」文書のことであり、【アイヌ遺骨研究は、当該遺骨の所有者の承諾なしには実施できない】ことへの確認を求めるものだ。

 当該文書の再提出にあたっては、2018/5/25ブログのとおり、内閣官房アイヌ総合政策室の文書管理者(小山参事官)あて文書で【今回の再度提出に当たっては、前回のような行政の不作為を再現させない為、一定期間経過後に文書接受がなされているかの確認を行う】旨を通知した。

 この通知に基づき、6月12日、木村さんの指示によりKimura Projectは、小山参事官あて、次のとおり【受理照会のメール】を送付した。

 前回提出の文書の受理ができなかったことについての「総務省北海道管区行政評価局」を通して回答では、「内閣官房副長官補がネック」との主旨であったが、今回は真摯な対応を期待するばかりである。

                   <メール送信記録>
 「アイヌ遺骨を用いたDNA研究等の実施について(再提出)」について(受理照会)
 From: ○○○○○○<○○○○○○@aol.com>
 To: <小山参事官の内閣官房所属・個人アドレス@cas.go.jp>
 Date: Tue, Jun 12, 2018 8:19 am
 Attachments 木村依頼メール.doc (44 KB)


                     <メール本文>
 内閣官房アイヌ総合政策室 文書管理者 小山 寛 様
 Kimura Projectスタッフ ○馬○晶 と申します。
 本来は、Kimura Project代表 木村二三夫がメール差し上げるところですが、インターネット環境を有していない為、指示を受けメールしています。
 ついては、別添ファイルを送付いたしますので、よろしくお願いします。


              <別添ファイル・木村依頼メール.doc・本文>
                                         Kimura Project18002 
                                         平成30年6月12日 
 内閣官房アイヌ総合政策室
 内閣参事官 小山 寛 様

                           Kimura Project代表 木 村 二三夫

   「アイヌ遺骨を用いたDNA研究等の実施について(再提出)」について(受理照会)

 この照会は、本年1月26日に貴殿からいただいた名刺に記載されているメールアドレスあてに送付しています。

 当照会をメールで行うことについては、6月8日に内閣官房内閣総務官室情報公開窓口に電話で確認したところ、「内閣官房あて送付した文書の受理(接受)の有無については、担当部署への電話またはメールで照会可」との回答を得ました。

 さて、平成30年5月24日付けKimura Project18001で提出した標記文書について、内閣官房として受理(接受)されたかどうかについてお伺いします。

 当該文書の接受の有無についての回答は、[接受 有]、[接受 無]のいずれかを記載し、当メールを発信したKimura Projectスタッフ ○馬○晶のメールアドレス/○○○○○○@aol.com/あて送付してください。

 貴殿とは今後もどこかでお会いする事があると思いますが、よろしくお願いします。
                                                     以上
3

2018/6/3

もう一つの日本文化(サイレント アイヌ)  文化・芸術
 木村さんから、次のとおり「木村ニ三夫の言いたい放題」の原稿の送付があった。早速ご紹介する。

■FMピパウシ 6月分原稿
 *実際の放送若干変更する可能性があるそうです。

 最近こんな言葉をよく耳にする事があります。「サイレント アイヌ(沈黙するアイヌ)」という言葉です。アイヌとしてのアイデンティティーを無くし、または、気付かない振りをして無関心を装う。心当たりのあるアイヌ達の胸にグサリと突き刺さる強烈な言葉でしょう。

 FMピパウシ・リスナーの皆さんイランカラプテー。木村二三夫の言いたい放題の時間です。

 アイヌにとって辛く悲しい時が随分長く続いています。今もその辛く悲しい想いを引きずっているアイヌも多数います。そんな悲惨で不平等な歴史(身の上)を今も背負って生きているのです。そういう現実が「サイレント アイヌ」という姿になってしまうのでしょうか。

 この「サイレント アイヌ」という重い言葉から、主に日本政府によって、アイヌが辿った、辿らされた悲惨な歴史事実について、日本人が多いであろうリスナーの皆様にも是非とも想いを馳せていただきたい。

 また、FMピパウシを知らない他の多くの人達にも言い伝えてもらって、皆で「アイヌのありのままの歴史」を振り返ろうではありませんか。

 それでは、また、いつものように、アイヌ遺骨問題に触れてみたいと思います。世界の少数民族から、こんな声が聞こえてきました。「アイヌは、どうしてもっと大きな声を出し、世界で認められた権利を強く主張しないのか」と。


 本当におっしゃるとおりだと思います。それでも、海外の方から見れば弱い小さな声ではありますが、我国でも多くの方々・組織・団体が提訴も含め日本政府に権利を要求してきました。

 その結果、例えば、アイヌ遺骨の地域返還については、本年5月14日の第10回「アイヌ政策推進会議」において、従来の「祭祀承継者個人への返還」に加え、「出土地域のアイヌ関係団体へ引き渡し」が示されました。

 新聞報道によれば、国(日本政府)は今年中にもガイドラインを策定、返還への手続きを開始するとのことです。

 これも、先に述べたとおり、様々な市民活動、多くのアイヌ、シサムなど地域の皆さんの活動の叫びが中央(日本政府)を動かした結果として、先人達、エカシ、フチの人権、尊厳、魂を故郷の地へ帰還させ、永遠の眠りに就かせる事ができそうです。

 しかしながら、日本政府(内閣官房アイヌ総合政策室)の関係者達には、大きな倫理上の問題があるように思われます。

 私は本年1月26日、内閣官房アイヌ総合政策室の小山参事官と会談する機会があり、「内閣官房長官あての質問書」を手渡ししました。しかしながら、後日、回答として渡された文書は、質問には何一つ答えず、回答者の氏名も問合せ先も記されていない怪文書でした。

 私は、改めてキチンとした内容の回答を求めたものの無しのつぶて。止むを得ず「行政文書開示請求」したところ、私の質問文書も、小山参事官からの回答文書も、全て【作成及び取得をしておらず保有していない(不存在)】という理解しがたい回答が示されました。

 このところ、国会では「モリ・カケ問題」、「自衛隊日報問題」で公文書のあり方が問題になっていますが、アイヌ総合政策室の公文書管理は、それを上回る倫理の欠如を示しています。

 *「モリ・カケ問題」、「自衛隊日報問題」も我国の公文書のあり方に係る重大な規律違反の問題ですが、ここで「それを上回る倫理の欠如」と書いたのは、【木村さんが手渡しした質問文書】、【小山参事官から木村さんへ手渡しされた回答文書】という【顔が見える関係でやり取りした文書】までも、【文書記録がない(公文書不存在)】と言い放つ(回答する)【人倫の道を外れた官僚意識】を指したものです。

 私は「内閣官房長官あての質問書」を5月25日に再度提出しました。国(アイヌ総合政策室)に都合の良いようにさせるつもりはありません。

 アイヌ総合政策室における倫理欠如は、自然人類学者及び日本政府が「アイヌ遺骨のDNA研究」を行いたいことが原因です。

 *この記述の根拠は、【小山参事官から木村さんへ手渡しされた回答文書】の内容が、日本人類学会ほか2団体で策定した【3学協会RT報告書】を引き合いに【研究を実施するべきとの考えが示されております。】となっていることです。

 国(日本政府アイヌ総合政策室)はアイヌ遺骨研究を行う為に一つでも多くのアイヌ遺骨を白老に集約したくて必死です。

 その為に、国(日本政府アイヌ総合政策室)は今後策定されるガイドラインで、返還への要件を厳しくする事を考えています。私は「ふざけるな!」と言いたい。

 本来、盗んだ者(国立大学=日本政府)、盗んだ遺骨を管理している者(国立大学=日本政府)が、自らの手で「元」へ、「あった場所」へ、「あるべき姿」に戻すことが「人としての道」であることは、世界共通でしょう。

 目の前に国(日本政府アイヌ総合政策室)の不正義がある。こんな馬鹿げた状態は、我々が住む日本の名誉の為に、一刻も早く終わらせなければならない。私は覚悟をもって絶えず挑み続けます。それは正義は我にありと確信していればこそです。 

 そのうちに必ずピンチをチャンスに変えることができる状況が巡ってきます。相手が誰であろうと諦めない限り、勝つチャンスはあると信じています。

 木村二三夫の言いたい放題の時間でした。イヤイライケレ。


■余談
 アイヌ総合政策室において、なぜ、【木村さんの質問文書も、小山参事官からの回答文書も、文書記録がない(公文書不存在)のか】について、木村さん達とフリートーキング(議論)した。

 木村さんの説は、日本の歴史事実から考えてみると、とても簡単に説明ができるとのこと。

 日本では(日本人は)昔から、「後々、自分達に不利になる行為については、文書という証拠を残さない」伝統がある。

 例えば、戦前(戦中)の日本軍が中国で行った残虐行為、これは紛れもなく、軍隊という組織の中で命令=指示があったものだが、命令文書はほとんど残っていない。

 後日、自分たちに不利になる命令は、口頭のみで文書としない。証拠を残さない為だ、とのこと。

 誠に納得できる説だ。事実だろう。だが、昔の終わったことも許せないことだが、現在、それを平然と行っている【アイヌ総合政策室】はもっと許してはならない。

 アイヌ総合政策室小山参事官は木村さんに対し、1月26日の会談では耳当たりの良いことを話し、一時は木村さんの信頼を得たが、文書回答は不誠実そのものであり、木村さんの信頼を失った。そのことによって木村さんはアイヌ総合政策室(日本政府)に立ち向かう意志を改めて固めた。

 私はブログを用いて木村さんへの支援を行っているが、木村さんの意志は、今後、直接、木村さんの行動でも実施されるだろう。
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2018/5/25

もう一つの日本文化(「アイヌ遺骨を用いたDNA研究等の実施について(再提出)」)  文化・芸術
 本日(5/25)12:00、木村さんから小山参事官あての配達証明付きの速達が到着した旨、日本郵便(株)から連絡があった。

 ここしばらくのブログは、本年1月26日に[木村さんが菅官房長官あて提出した質問文書]の回答が来ないことに対する[総務省北海道管区行政評価局]への相談依頼や「行政文書開示請求」の状況、その結果の「行政文書不開示決定通知(文書不存在〜不開示決定)」をお知らせした。

 結果の状況については、国(内閣官房アイヌ総合政策室)の不誠実極まる実態が赤裸々に示されたわけだが、このような実態の暴露は木村さんが望んでいた事ではない。

 「行政文書開示請求」や[北海道管区行政評価局]を通しての働きかけは、門を閉ざしている国(内閣官房アイヌ総合政策室)との対話促進の手段であって目的ではなかった。

 木村さんは、国(内閣官房アイヌ総合政策室、菅官房長官)が、アイヌの権利に対して真摯な対応を示してくれるのを期待して、質問文書を提出し回答を求めただけだ。

 しかしながら、その後、国側からはかばかしい対応が示されなかった為、やむを得ず「行政文書開示請求」を行っただけだ。また、2018/4/9のブログでご紹介したとおり、その前に[総務省北海道管区行政評価局]を通して[内閣官房アイヌ総合政策室]に対応を求めていた。

 [内閣官房アイヌ総合政策室]の回答も、「行政文書不開示決定通知」と前後して、[総務省北海道管区行政評価局]を通して示された。該当部分をご紹介する。

1.(木村さんから菅官房長官あての質問文書)文書接受の文書番号の付番の可否
 アイヌ総合政策室には文書番号が割り振られておらず、上部組織の内閣官房副長官補室で付番をすることが可能となるが、内閣官房副長官補室との調整が未了となっている。

2.(平成30年2月28日付け、内閣官房アイヌ政策室名の怪文書)回答文書の文書番号の付番の可否
 アイヌ総合政策室には文書番号が割り振られておらず、上部組織の内閣官房副長官補室で付番をすることが可能となるが、内閣官房副長官補室との調整が必要となり、意向に沿うことが難しい。

 上記の2つの回答は、行政文書のあり方から見た場合、言い訳にもならない内容だ。例えれば、万引きした中学生が「お金を払わなくてはならないことは知っていたのですが、レジに人がいなかったので、そのまま商品を持ってきてしまいました。」と言っているようなものだ。

 こんな回答内容が世の中に通用すると本気で考えているのだろうか?Kimura Projectの法務担当スタッフTKから「シッカリしろ!、お前は行政機関なのだから、もっとキチンとやれ!」と一喝してもらう事が必要な低レベルの回答だ。

 *TK氏は、7つの顔を持つ男として知られており、前回ブログに対しては、「日本のモンテスキュー」としてコメントをくれた。以前からも数回コメントをいただいている。

 さて、前述の通り、木村さんは「内閣官房アイヌ総合政策室の[行政文書管理]のお粗末さ」を暴こうとしていたわけではない。「菅官房長官あての質問文書」の回答を求めただけだ。

 と、いうことで、アイヌ総合政策室の文書管理のお粗末さから4ヶ月の無駄な時間を浪費したが、別紙のとおり改めて回答を求めることにした。

 <別紙1>
                                            事   務  連  絡
                                            平成30年5月24日


 内閣官房アイヌ総合政策室 文書管理者 小山 寛 様


                                     Kimura Project
                                     代 表 木 村 二三夫


          アイヌ遺骨を用いたDNA研究等の実施について(再提出)

 標記文書については、平成30年1月26日に、貴殿へ提出(手渡し)しましたが、総務省北海道管区行政評価局を通じた回答及び行政文書不開示決定通知によれば、【内閣官房アイヌ総合政策室においては、文書接受の付番をしておらず不存在(取得をしていない)】との回答を得ました。

 言うまでもなく、平成23年4月1日内閣総理大臣決定・平成29年12月26日一部改正の『行政文書の管理に関するガイドライン』により、「全ての職員は、法の趣旨に則り、関連する法令及び訓令等並びに総括文書管理者及び文書管理者の指示に従い、行政文書を適正に管理しなければならない」ことが規定されており、貴殿は文書管理者という「行政文書の管理に関する責任の所在を明確にし、適正な文書管理を確保する為の文書管理の実施責任者」に任ぜられているにも拘わらず、その任を全うしなかったことは誠に遺憾です。

 ついては、標記文書について、再度提出いたしますので、行政文書のあるべき姿に則り文書接受を行い、真摯かつ誠実な回答を行いますようお願いします。
 今回の再度提出に当たっては、前回のような行政の不作為を再現させない為、一定期間経過後に文書接受がなされているかの確認を行い、接受が確認できない場合には、文書管理者(貴殿)の上位管理者に再度提出を行いますことをご承知ください。

 なお、先の提出以降、当該質問文書の課題を取り巻く状況の変化があったことから、再提出文書の内容の一部変更を行いましたことを申し添えます。

                                                   以 上


 <別紙2>
                                           Kimura Project18001
                                           平成30年5月24日


 内閣官房長官 菅 義偉 様

                              北海道沙流郡平取町貫気別18−8
                              Kimura Project代表 木 村 二三夫
                           

           アイヌ遺骨を用いたDNA研究等の実施について(再提出)

 内閣官房におきましては、アイヌ民族を先住民族とすることを求める国会決議(H20.6)及び内閣官房長官談話(H20.6)並びに内閣官房長官の下に設置された「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」の報告(H21.7)等を踏まえつつ、積極的にアイヌ政策の再構築に取り組まれていることに敬意を表します。

 さて、私、木村ニ三夫は、北海道平取町貫気別に住むアイヌであり、先祖は100年前の1916年に新冠御料牧場(当時)内にあった「姉去(アネサル)コタン」(日高管内新冠町)から50kmほど離れた上貫気別(カミヌキベツ/日高管内平取町)への強制移住を強いられました。

 更に、その地の墓地に埋葬されたアイヌは、北海道大学による違法な発掘により遺骨6体が収奪されたまま現在に至っております。
私は、国連・先住民族権利宣言(H19.9)以降の日本における先住権のあり方、進め方については、世界中が注視しており、国際人権の観点から日本が真の先進国であるか否かが試されているとも考えております。

 また、私は大学等が保管するアイヌ遺骨返還の問題については、アイヌ遺骨を用いたDNA研究等のあり方と一体になった課題であると考えております。
 つきましては、下記に掲げる私の率直な疑問に対するお考えを確認いたしたく、よろしくお取り計らい願います。

                           記

1 質問
(1)アイヌ遺骨を試料とする研究(アイヌ遺骨を用いたDNA研究等)は、当該遺骨の所有者の 承諾なしには実施することができないことへの確認。

 現在、大学等で保管されているアイヌ遺骨のほとんどは、何ら権限なく占有されている実態にあり、当然の事ながら大学等の管理主体は所有権を有しない。

 今後、アイヌ遺骨を試料とする研究が行われる場合には、アイヌ遺骨の所有権を有する者の承諾なしに研究を行うことはできないと考えるが、この考え方の適否を伺う。否の場合は、その理由を伺う。

(2)アイヌ遺骨の所有権は、特別な場合を除き、当該遺骨が埋葬されていた地域のアイヌコタンであるとすることへの確認。

 アイヌ遺骨の所有権については、いわゆる北大へのアイヌ遺骨返還請求訴訟(札幌地裁)において争われてきた。和解においては、北大の「民法に基づき、遺骨の所有権は祭祀承継者のみに属する」との主張は退けられ、アイヌ民族の死者埋葬及び慰霊の実態である「アイヌコタンという集団が遺骨管理権限を有する」旨の主張が認められている。

 また、日本政府におけるアイヌ遺骨の地域返還の考え方については、本年5月14日の第10回「アイヌ政策推進会議」において、従来の「祭祀承継者個人への返還」に加え、「出土地域のアイヌ関係団体(出土地域に居住する複数のアイヌで構成される団体)へ引き渡し」が示された。

 個人特定できる遺骨がわずか(23体)である実態から考えれば、祭祀承継者個人への返還はほとんど見込めない。実質的にほとんどの返還先は「出土地域のアイヌ関係団体」になると推測される。
 ついては、個人返還となるアイヌ遺骨(特別な場合)を除き、アイヌ遺骨の所有権は、当該遺骨が埋葬されていた地域のアイヌコタンであると考えるが、この考え方の適否を伺う。否の場合は、その理由を伺う。

(3)上記(1)及び(2)のあり方については、その性格がアイヌ民族の尊厳に係る重大な人権問題であること及び権限なく占有を続けている大学等の倫理問題であることに鑑み、慎重にも 慎重を重ねた対応が求められる事は異議を待たない。

 このことからは、上記(1)及び(2)についての日本政府の正式見解が示されるまでは「アイヌ遺骨を試料とする研究」を行うことができないと考えるのが道理と考えるが、この考え方の適否を伺う。否の場合は、その理由を伺う。

 なお、「アイヌ文化の復興等を促進するための民族共生象徴空間の整備及び管理運営に関する基本方針(平成26年6月13日 閣議決定 平成29年6月27日一部変更)」において、記‐2- (2)「…管理する遺骨等を用いた調査・研究を行わないものとする。」は承知しているが、当該閣議決定とは別個の道理からの見解を求めるものである。

2 留意事項
 当方は上記質問3項目について、それぞれに回答を求めております。ついては、それぞれの質問に対する真摯な回答をご提出ください。
 なお、政府機関以外の民間機関における取扱い等を引用される場合には、その民間機関に対する日本政府の関与を併せてご記述ください。

3 提出期限   平成30年6月30日(土)必着

4 提 出 先   北海道沙流郡平取町貫気別18−8  木 村 二 三 夫

                                                   以 上
2

2018/5/15

もう一つの日本文化(行政文書不開示決定通知書ほか)  
 前回のブログで「私のスケジュールの都合でブログアップが遅れた」と書いたが、このスケジュールとは[山菜採り」だ。

 この時期の北海道(札幌)は、寒くもなく暑くもない。世俗から離れ、清々しい林(森)の中で、アズキナ、ミツバ、ヨモギ、コゴミ、アイヌネギ、タケノコ(ササノコ)、フキなどを採る。至福のひとときだ。

 そういった至福を私が住む札幌では、4月下旬から5月末まで楽しめる。この幸せをくれるのは日本の神ではなく、アイヌモシリのカムイだろうから、私はカムイに感謝している。このブログも感謝の証の一端だ。

 そうして、春の山菜採りは6月中・下旬のニセコ・アンヌプリのタケノコ(ササノコ)採りで終わり、3ヶ月の休みを経て、9月下旬のキノコ採りが始まる。

 さて、世の中は、そう清々しい気分になれることばかりではない。2018/4/24のブログで紹介した「木村さんから菅官房長官あての質問書に係る行政文書開示請求」であるが、05/10に回答が来た。

 2018/3/1のブログで「そもそも木村さんの質問状自体が、内閣官房の正式な接受文書となっているのかも疑問が残る」と書いた。

 2018/4/9のブログでは「怪文書〜当該文書の問合先も記されていない、国民(木村さん)への回答文書としての体をなしていない文書は、果たして正式な決裁を通ったものだろうか」と書いた私だが、回答内容は想像を超えていた。

 木村さん(Kimura Project)が開示請求を行った3文書は、全て「不存在(保有していない)」→「不開示(開示できない)」という内容だ。画像として、掲載する。*クリックで拡大します。
クリックすると元のサイズで表示します
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 3文書が全て「不存在」→「不開示」という回答結果は、我国(日本)政府で唯一、アイヌ政策のみを所掌する「内閣官房アイヌ総合政策室」という政府機関の国民(アイヌ)に対する姿勢を率直に示している。木村さんのような一般のアイヌに対する誠実さ、真摯さは全く持っていないことを恐ろしいほど冷酷に示している。若干解説する。

1[木村さんから菅官房長官あての質問文書]
 01/26に木村さんが小山参事官との1時間半に及ぶ会談の際に手渡し、小山参事官が「長官にですね。お預かりします。」との発言とともに受け取った[菅官房長官あての質問文書]だ。この重要な文書について、アイヌ総合政策室では「取得(収受)した記録はない」との事。

2[平成30年2月28日付け、内閣官房アイヌ政策室名の回答文書] 
 当該文書について、02/28に小山参事官から木村さんに手渡しされたという事実からは、アイヌ総合政策室で作成した文書なのだろうと推測される。
*アイヌ総合政策推進室で作成せず、仮に小山参事官が個人として作成した等の場合は、刑法第155条[公文書偽造等]または第156条[虚偽公文書作成等]となる可能性がある。
いずれにしても、アイヌ総合政策室では「当該回答文書の作成・決裁の文書記録はない」との事。

3[平成30年3月2日付け、内閣官房菅官房長官あての再度提出を求める文書] 
 日本郵便(株)の配達証明により内閣官房に到着が確認されている当該文書についても、アイヌ総合政策室では「取得(収受)した記録はない」との事。

 さて、この3文書の取り扱い、「全て文書記録はありません」というものは、行政において許されるものだろうか?

 恐らくは小山参事官側にも詭弁(言い訳・屁理屈)はあるのだろう。ただし、その詭弁は、財務省福田次官の詭弁(セクハラ否定の言い訳・屁理屈)と同じ程度のものだろう。

 当たり前のことだが、詭弁は原則(正論)には勝てない。福田次官を見るまでもない。詭弁が通じるのは、閉じられた組織の中で強弱関係に基づく場合のみだ。一般社会(世間)には通用しない。

 我国においては、国・地方を問わず行政機関は文書主義である。行政機関に「情報があるか、ないか」は「文書(記録)があるか、ないか」で判断される。

 現実に、国会のモリカケ問題、自衛隊日報問題も「文書があるか、ないか」で争っている。

 仮に国会で、今回の「木村さんから菅官房長官あての質問文書があったのかどうか」を野党が質問した場合、政府(内閣官房アイヌ政策総合政策室)は、「そのような文書の記録はありません(確認できません)でした」と答えるだろう。

 また同様に、「アイヌ総合政策室名の回答文書(怪文書)があったのかどうか」を野党が質問した場合、政府(内閣官房アイヌ政策総合政策室)は「そのような文書を作成(決裁)した記録はありません(確認できません)でした」と答えるだろう。

 つまり、今回、アイヌ総合政策室が行った行為は、「あった質問書」を「なかった事にする行為」及び「(不十分とはいえ)作成した回答文書」を「作成しなかった事にする不当な行為」だ。
自己の組織に都合の良い文書のみを収受(取得)、作成(行政文書ファイル作成)すればよいなどどいう行為は絶対に許されない。

 今回、アイヌ総合政策室が行った行為は、[行政文書のあり方]と[行政における情報公開制度]の根幹・制度前提を揺るがす重大な不当行為だ。国・地方を問わず、行政機関は国民(県民・市民等)との間に信頼関係があって、はじめて円滑な行政行為が成り立っている。

 今回、アイヌ総合政策室が行った行為は、「公文書等の管理に関する法律」、「内閣官房行政文書管理規則」、「行政文書の管理に関するガイドライン」の全ての精神に反している。恐らく、アイヌ総合政策室においては、今までも「なかったことにされた(文書記録のない)アイヌからの文書」が多数あるのだろうと推測する。

 今回の通知書3通には、いずれも次の記述がある。
 「*この決定に不服がある場合には、行政不服審査法(平成26年法律第68号)の規定により、この決定のあった事を知った日の翌日から起算して3ヶ月以内に、内閣総理大臣に対して審査請求をすることができます。・・・」

 Kimura Projectでは、この「内閣総理大臣に対して審査請求」を進めることにした。担当はKimura Projectの法務担当スタッフTKである。彼は私が以前勤務していた職場の同僚で法務に詳しい。今までも折に触れアドバイスをもらってきたが、今回の業務から正式なスタッフとなる。

 さて、話は変わる。
 前回のブログで「FMピパウシ・木村ニ三夫の言いたい放題 草稿」を掲載した。その後段は、次のとおり天皇陛下来道に当たっての要望だ。

 『…日本人にアイヌモシリを略奪、植民地化され、全ての権利を奪われ、強制移住、強制同化を強要され、不平等を強いられての150年です。

 …さて、アイヌに対してはどうでしょうか。心を寄せてくれた事があっただろうか。アイヌも琉球・沖縄と同様に「等しく国民」ではないのか。

 例え、名称だけだったとしても、天皇の名の下に宮内庁が運営した(静内)御料牧場。その開場・運営の為に、平和に暮らしていた数カ所のアイヌコタンのアイヌ達が強制移住させられたという歴史事実。

 アイヌを人とは思わない、この非人道的な行為、歴史事実について、皇室も何かを感じてほしいと考えます。今年は「北海道命名150年」との事で、記念式典に天皇が来道との事ですが、私は多くを望みません。これまでアイヌが辿った、辿らされた辛い、不幸な歴史に少しでも触れていただきたいものです。』

 この訴えは、内容として誠に適切と考えるが、当該ブログ掲載のみでは天皇(宮内庁担当者)に届く可能性は事実上ゼロだ。そこで、宮内庁担当者あてメールを送付した。内容は、木村さんの文章の紹介と、アイヌは現在においても日本政府より不当な扱いを受けているという事実だ。

 @北海道、樺太のアイヌコタンの墓地のアイヌ遺骨は、研究と称して、大学教授などにより、盗掘など違法な方法で数多くが持ち去られ、国内12大学で約1600体が返還されていない。日本政府及び大学側からの自発的な返還の動きはない。

 A木村さんは本年1月26日、内閣官房アイヌ総合政策室の小山参事官と会談し「内閣官房長官あての質問書」を手渡しした。回答文書は、文書番号、回答者氏名、問合先記載なしの怪文書。質問には何一つ答えていない。木村さんは止むを得ず、「行政文書開示請求」したが、回答は信じがたい内容。

 Bアイヌ政策の推進を図るため開催されているアイヌ政策推進作業部会は、1年以上前の平成29年04月21日に開催された議事概要が未だ公表されていないなど、様々な分野で「アイヌをバカにした状況」が日本政府より継続されている。

 宮内庁担当者の現状把握の一助になれば幸いである。
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2018/5/6

もう一つの日本文化(琉球・沖縄とアイヌ)   文化・芸術
 木村さんから5月1日に依頼されていましたが、私のスケジュールの都合でアップが遅れました。
 今回のテーマは重いですが、木村さんが代表して言葉にしました。私は日本人の一人として掲載する責任を負います。

■FMピパウシ・木村ニ三夫の言いたい放題 草稿
 *草稿ですので、大幅に変更する可能性があるそうです。

 FMピパウシ・リスナーの皆さんイランカラプテー。 木村二三夫の言いたい放題の時間です。
 4月21日(土)の北海道新聞・卓上四季の中にこんな記事が載っていました。

 米国で黒人男性二人が、何も注文しないでスターバックスのトイレを使おうとしたところ、従業員から店を出るよう求められ、友人を待つため店内に留まっていたら、警察官に逮捕されてしまったとありました。

 そして、日本でも在日コリアンやアイヌ民族に対する差別が後を絶たない、と付け加えてあるのを読み、なんとも馬鹿馬鹿しいふざけた話ではないだろうかと、朝から怒り心頭でした。

 ヘイトクライム、ヘイトスピーチが、今もなお世界中で醜い「人非人」達の手によってネット上など色々な手段にて発信されています。なんとも愚かで悲しい話ではないでしょうか。

 皆さんもご承知の「アイヌ民族の遺骨問題」、先人達の意思に関係なく違法な手段で持ち去られ、今も大学等の保管庫(室)でさ迷い続けているエカシ、フチ達の魂、人権、尊厳。エカシ、フチ達の魂、人権、尊厳を無視し、今後も研究を強行しようとする国、学者達の魂胆は見え見えです。

 この遺骨問題について、私は何度も何度もラジオ、ネット上で言い続けています。私達の先人であるのアイヌ遺骨を違法に持ち去った者達、そしてその遺骨を現在、保管・管理している者達は、「人として」速やかにあるべき姿に戻すべきではないか、と。

 私は同胞として、一人の人間として、なんとしても取り戻したいと願っているアイヌです。この問題は、アイヌ、日本人の区別なく「人」としてみんなで取り組む問題ではないでしょうか。

 今、平成から次の年号に変わろうとしています。時の流れるのは早いものです。私達のアイヌモシリが北海道と命名されてから今年で150年となります。

 道内では色々なイベントが催されようとしていますが、国民、道民は、この「北海道命名150年」の歴史をどう思い、どう考え、振り返った事はあるのでしょうか。

 私は、江戸時代の探検家・松浦武四郎の足跡には敬意を表する一人のアイヌです。なぜならば、武四郎が地図等に残したアイヌ語地名は、当時、文字を持たなかったアイヌ達の思いを今のアイヌ達に伝えるとともに、アイヌモシリ(北海道)の先住者はアイヌであるという証を残してくれました。

 当たり前のことですが、武四郎は日本人です。その武四郎は旅の終わりに函館でこんな事を書き残しています。「日本人の役人達がアイヌの骨、血肉を宴席で飲み食いしている夢を見た」と。まさに正夢だったのでしょう。ここから明治時代が始まり、アイヌにとって新たな苦難の歴史が始まりました。

 日本人にアイヌモシリを略奪、植民地化され、全ての権利を奪われ、強制移住、強制同化を強要され、不平等を強いられての150年です。

 日本人には、アイヌの悲惨な歴史を、自分達が関わった歴史として、しっかりと認識してもらい、「アイヌ ネノアンアイヌ(人である人)」として、今後の行動に生かしてほしいと願うばかりです。

 先程、「平成から次の年号に変わろうとしている」と言いましたが、今上天皇は皇太子時代を含めて、これまで琉球・沖縄を11回訪問したと聞いております。1975年、当時皇太子だった今上天皇は初めて沖縄を訪問。「ひめゆりの塔」で過激派から火炎瓶を投げ付けられる事件がありました。

 その夜、県民に対して発表された談話は、次のとおりです。
 「(沖縄戦などで)払われた多くの尊い犠牲は、一時の行為や言葉によってあがなえるものではなく、人々が長い年月をかけて、これを記憶し、一人一人、深い内省のうちにあって、この地に心を寄せ続けていくことをおいて考えられません」

 また、別の記者会見でも「沖縄の歴史を深く認識することが、復帰に努力した沖縄の人々に対する本土の人々の務めであると思っています」と述べています。

 第2次世界大戦末期の日本と米国との戦いにおいて、大きな犠牲となった琉球・沖縄。戦前の日本では、戦争など国政の運営に天皇は大きく関わっていました。そして現在も沖縄に集中して米国軍基地を押しつける日本政府の不正義。そういった様々な歴史、現実への自責の念を踏まえての「戦没者慰霊」の訪問は当然の事でしょう。

 さて、アイヌに対してはどうでしょうか。心を寄せてくれた事があっただろうか。アイヌも琉球・沖縄と同様に「等しく国民」ではないのか。

 例え、名称だけだったとしても、天皇の名の下に宮内庁が運営した(静内)御料牧場。その開場・運営の為に、平和に暮らしていた数カ所のアイヌコタンのアイヌ達が強制移住させられたという歴史事実。

 アイヌを人とは思わない、この非人道的な行為、歴史事実について、皇室も何かを感じてほしいと考えます。今年は「北海道命名150年」との事で、記念式典に天皇が来道との事ですが、私は多くを望みません。これまでアイヌが辿った、辿らされた辛い、不幸な歴史に少しでも触れていただきたいものです。

 木村二三夫の言いたい放題の時間でした。

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