原作:第1巻PART4「
暁に鐘は鳴る」
第3話。今回も比較的原作に近い脚本。
冒頭で響子さんの
「
そうか、明日から共通一次試験なんだわ」
という台詞から、1月の半ば頃と思われます
(原作では1コマ目で昭和56年1月9日と書かれています)。
ちなみに、共通一次試験からセンター試験に改称されたのは90年度からですね。
この時、響子さんと同じ本屋
(原作では響子さんは「おかず500種」という本を買っています。ちなみに原作では四谷氏は本屋にはいません)に居た四谷氏が立ち読みしていた本の題名は「
GALS」、盗もうとしてコートの中に隠していた(店員に声を掛けられ落とした)本は10冊で、どの本も表紙は水着(下着?)のお姉ちゃんばかり

ちなみに、コマ送りで題名を見てみると、「
DIEN SPECIAL」「
PEPi(めくれた表紙から見える1頁目には「HARD CORE」の文字が!!)」「
A ENG〜(判読不能)」「
SWANK」「
HUSTLER」「
CINEMA」「
BEST PORN(?:判読難)」「
CHIC」「
FOX」「
VELVET」。
ただし、その後の足元をとらえたアングルで見ると、違う題名と思われる本も混じっているようです。もう数冊くらいは余罪があるのではないかと思われます。
四谷氏のことですから、10冊落としてもきっと
何冊かは持ち帰ってしまっているんでしょうね
喫茶店「
モカ」で話し合う
五代と
坂本ともう一人の友人。
「いよいよ明日だ」という2人をよそに、五代の頭の中は響子さんのことばかり(笑)気持ちはわからんでもないですけど
一刻館では響子さんが気を遣って一刻館メンバーに注意をしようとするも…その甲斐も無し。
しかし、「寒い」といいながら裸同然の姿でうろつく朱美といい、でかでかと「ひみつ」と書いた布で壁の穴を隠す四谷氏といい、それに気付いていない五代といい、やはり住人はどうかしてますね(笑)
その後、2階廊下でスケボーをする賢太郎の頭を叩き
(原作ではにらみ合うだけ)「
…勝った」とつぶやく
五代。
ガキ相手にそんなことを思うとは、心が狭かとですよ
それに比べ、自分の家(1号室)に帰るなり
「
浪人に殴られたぁぁぁ」
という賢太郎の言葉を聞き終わる前に
「
そうかい」
と一言で片付ける
一の瀬夫人の心の広さ。
さらに加えて
「
耐えな。敵(五代)は明日試験でイライラしてんだからぁ」
と、テレビを見ながら、アイロンを掛けながら言い聞かせる。
昨今の過保護な親に見習わせたいやり取りですね(笑)
後半では、一刻館が停電して一騒ぎ。
直しに向かう途中で、
五代「直せるんですか?」
響子「ええ。道具は揃っているし、少しは心得がありますから」
というやり取りがありますが、響子さんの「心得がある」とは一体どんな心得なのか気になるところではあります
めぞん一刻住民会議著の「一刻館の思いで」の中で、「響子の知られざる特技」として1項目取り上げられているように、よく見てみると響子さんには意外な技術がまだまだありそうです。
そして屋根裏(時計小屋)では、原作には描かれていない一刻館の思い出(五代曰く“歴史”)の渋いエピソードが。
さらば青春の一刻館 昭和15年3月13日
いつかまた逢い見ん 昭和19年10月17日
壁に刻まれたこれらの落書きから、一刻館は戦争(第2次世界大戦)中から建っていたものと考えられます。
四谷氏のいたずらかとも少し疑いましたが、こんなことはしなさそうですし。
また、屋根裏で見つけた本「
たけくらべ(
樋口一葉)」に挟まれていた写真
(一刻館前で自転車にまたがるおさげの女のコ。セーラー服にモンペ姿)の裏に書かれた文字は、
サクラへ
昭和十九年 一郎
…「
さくらと一郎」ですか

ちなみに、写真に写っている大時計は10時30分、戦時中の回想シーンに出てくる大時計は11時25分を指しています。
結局、ねずみが配線コードをかじったのが原因だったようで、停電が直るとともに壊れていたはずの大時計も鳴り出します(原作では「ごももーん ぐももーん」と表現)。
なんだかこの回の後半では、変に懐かしさを感じさせようとしている気がします。
まぁ、嫌いじゃないですけど。
連休でしばらく更新が滞ってしまいましたが、まだまだ更新続けていきたいと思います


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