そして翌朝、2日目の出発は4時30分。
予約しておいた登山弁当を取りに行き、登山口に向かうも、そこにはすでにもうたくさんの人。
噂には聞いていましたが、毎年のように、島を訪れる人、登山客が増えていることを実感です。
とりあえず登山口の近くで車を降り、そこにこれ以上駐車してしまうと、バスが通れなくなるからと、来た道を戻って駐車をしに行っているもらっている間にも、ちょっとした出来事が。
すぐ横に、少しでも邪魔にならないようにと、ギリギリまで路肩に寄せようとしている車。
その目の前に停まっている、運転手不在の軽トラを、あと少しだけでも動かせたら、もっとキレイにパズルがはまるのに、と思い、荷台を探ってみると、やっぱりありましたよ、鍵が。
まるで探していた1ピースが見つかったかのようにテンションを上げ、拝借した鍵を使って、微調整。
でも、その近くにマナー悪く駐車された、これまた運転手不在のレンタカー、そのせいでバスが通れず立ち往生。
すると周りにいた人たちが一致団結。
そっちは鍵がなかったので、みんなで文字通りその車を持ち上げて、脇へと移動。
そして沸き起こる歓声。
その姿を、きっと早々と登山を始めているであろう本人達に見せてあげたかったよ、まったく。
さて、ここでようやく登山の開始です。
線路敷きの登山道を歩いていると、現れるものは全てスケールアウトしたものばかり。
屋久島の森はまさにそこにしかないもので、本当は他の顔も持っているのかもしれないけど、森の持つ人を寄せ付けない雰囲気ではなく、優しさを感じさせるものであるように思います。
そう、ちょうど人間でも、良い歳のとり方をした老人がそうであるように。
そして森の奥へと入っていくに連れて、その表情は変わり、静かに、それでいてより生命のパワーが漲った、深みを感じさせるものへと変わっていきます。
生えている木や、苔や、そんなものに触っているだけで、何かが浄化されていくような、信心深くない自分でも、そう感じ、触れずにはいられないような。
そして、そんな中で食べるお弁当のおいしさったら!
約10時間の道程は、しんどいと感じることもなく、終始楽しいと感じられる素晴らしいものでした。




0