上には上がいるなぁ〜、と思いましたとさ
藤本吉利、言わずとしれた鼓童の大太鼓打ち。彼を知る人は皆「太鼓がスキで好きで打ち続けてる太鼓バカ(ごむんなちゃい、でもバナナおぢさんも言ってました!)」と口を揃えます。
しかし、私が常々藤本さんの大太鼓に感じているのは“楽しみ”でも“喜び”でも“哀しみ”でもなく、“怒り”…なのです(怒りのようなもの…恨(ハン)????)。
その藤本氏が今回、坂東玉三郎氏と鼓童の共演作「アマテラス」でスサノオに配役されています。
荒ぶる神の荒ぶる想いが太鼓を打ち鳴らす事で表現され、荒ぶる想いは太鼓を次々とっかえひっかえし、次第に大音量となりこの世を埋め尽くします。藤本氏が叩いた太鼓を鼓童のメンバーが即座に引継ぎ打ち鳴らす、藤本氏の前に次々と太鼓が用意され打ち手が引き継いでいく様は、炎がそこここで燃え上がり広がるようで思わず唸ってしまいました。
なにより、藤本氏の大太鼓にしっくりきた私でもありました、ガッテンガッテン!
アマテラスの織り上げた光、そしてスサノオの操る荒天荒海は大きな布に空気を孕ませ不思議に波打ち感情を表現します、なんと雄弁な無言劇…。
更に無言劇の印象を薄めているのは、彼らの言葉や感情を楽器が代弁しているからでしょう。穏やかなる時には鼻唄のように奏でられる小太鼓、琴、胡弓達。
けたたましく打ち鳴らされる大太鼓とフチ打ちに引き裂かれていく琴の音色、やがてプツン!と…決別の音が鳴って後は、世界中の光(舞台を埋め尽くす大布)を従えてアマテラスは岩戸に篭る…圧巻です。
光の余韻が小太鼓の音と共に消えてゆきます、闇に支配されるなかでその力(バチ)を奪われたスサノオは闇に帰したのでしょうか?(このあたりはゆっくりと書物でもさがしますか(^!^)楽しみ楽しみ♪)
(光の余韻と共に小太鼓ごとハケるバナナおぢさんに思わずニヤリとしたのはわたしだけでしょうか(((^?^))))
実は私、歌舞伎は苦手。
能・狂言は意味がわからずとも惹きつけられてしまうのですが、ど〜も…歌舞伎は(((^笑^)))。
梨園だの、あからさまな世襲だの、子供を出してはジジババが「わぁぁぁ♪」とおひねりおひねり♪、細部に凝るかと思いきや冗談のような動物の被り物…表現の統一感の無さ(だからこそ面白いのでしょうか(・?・))
と、まぁ歌舞伎は年食ってから見りゃいいやってなもんで当然、坂東玉三郎氏を見る機会もありませんでした(なにより高い!!)。
そして世間の評判がどうであれとにかく自分の感じ方を信じようと、私は見世物を見る時に心がけています。
が!…前日から寝ないで駆けつけたにもかかわらず、鼓童ウェブログ修学旅行に焦点を合わせてきたにもかかわらず、観劇中に息を呑み続けている自分に気付きました。「なにかとんでもないものを見ているような気がする?」。
鼓童の足運びに地をおさめる印象を覚えるのに対し、玉三郎氏の足運びは地から離れようとするかのよう…浮いてみえるのです(-皿-;)。3階席から下に見下ろす視点からでも…(足運びのタイミングなのか??それとも照明が影を無くすように当てられていたのか?今となっては見直す事も出来ないし、まぁ〜自分にわかるわけもないわ(^汗^;))
セットに生命がやどったか?(今にして思えば右目、左目、鼻に位置していたのか?と、うろ覚えが悔やまれる)登場シーンから、最後のカーテンコールにまで、玉三郎氏の得体の知れなさを体感させていただいた、と…
転じて鼓童の面々。
私は鼓童の半分は既に伝統芸能だと思っています。舞台表現に特化した芸能、そして自身の生み出した表現の伝承、それゆえ鼓童の表現にはブレを感じないのです、“伝承”そのものの持つ底力。その洗練された舞台表現の鼓童にあって藤本氏の太鼓には、その手を払えば肥沃な土がボトボトとこぼれ落ちそうなほどムンムンと土着の香りが漂う!
演者として玉三郎氏に太刀打ち出来うる“役者”のいない鼓童にあってこのキャスティングの対比がとても面白く感じたのです。
とにかくこれほど面白い出し物にお目にかかれる機会はそうそうありません(特にお金のない私ならなお更のこと…(TっT))
鼓童ファンだから(玉三郎ファンだから)面白かったとかの次元ではないのではなかろうか(・?・)
とにかく第1部の演出には感服でした。
第2部は割愛します(((^笑^)))でもちょっとだけ…
★現代的ハリウッド演出に慣れ親しんだ私にとって、第2部でスサノオが出てこない事に小首を傾げてしまうのですが、とかく神話や落語、フランス映画にはありがちなスカシ(((^笑^)))なのでしょうか?
神話自体の詳細はこれから調べたりなどしながら楽しむ事としま〜(^す^)!
★アメノウズメに小島千絵子氏。も〜、いつ脱ぐのかとハラハラして見守っておりました、でもしっかりと太腿までお見せになった日にゃぁあなた!!ちょっとドキっとしました〜(*^照^*)おいくつ(・よ・)!!
★歌舞団育ちの私、第2部を歌舞団がやるならイメージに沿った演目をチョイス、創作するのだろうなぁ、と思いつつ。
この宴(鼓童独自のお祭り)に誘われ出でるアマテラスもよほどアーティスティックな神よのぉ〜、などと思いつつ…
★ビンボ故に一番安い3階席の一番後ろ、もはや天井です(((^笑^)))神々のお話を“神の視点”から観る優越感…負け惜しみ????まぁ、神を創ったのは人間ですからね。
★楽曲提供の木村俊介氏、“ひょう6”さんとはよくご一緒(お手伝い)させていただいたので、今こうしてメディアを通してお名前を拝見、作品に触れる機会があることに感慨深いものがあります。すごいねひょう6さん!なんでHP潰したの???
某サイトを覗き見した情報によるとDVD発売はない!(ガックシ…)しかしNHKで放送があるとの事。ノーカットで放送される事を願いつつ大人しく待つこととしますか(^!^)
興奮の見世物に嬉しさのあまり珍しくここまで書き綴ってしまいました、しかし誰だ〜〜〜〜(・?・)この極上の見世物を評して「演劇付き鼓童」!!とのたまったのはーーーー((((^笑^))))<カツ!!!
カツ…カツ?………カツ丼…トンカツ食いたい…