ケツセンサー初の「ビッグネーム」の登場(笑)。
トヨタが満を持して登場させた2代目ヴィッツ!
随分大きくなったなあ、という外観の印象はさておき、さあ、乗り込んでみよう。まずはフロントシートから。座った瞬間は意外とアタリがソフトで、おお!?っと思うのだけど、体重をあずけると...。
可もなく、不可もない、という印象である。これをこれで良いと思えば、十分と思われる方も多いだろう。でも、あえてケツセンサー的に言わせていただければ、トヨタのシートはケツの座りがちょっと落ち着かないのだ。具体的に追ってみよう。なぜなのだろうか?

●背もたれはランバーサポート思想の形状。これ単体で見れば、ほどほどの圧迫感でいいのかもしれない。
●ところが、ランバーサポートで背中が伸びている状態で座面の上に乗るカタチになり、背中=伸びる、腰=伸びた背中につられて前に押し出されるよう座ることになる。
●なのに、座面がケツを落としこむように座らせるので、腰が前に押し出されながらも座面には吸い込まれるような不自然さを感じてしまう(こうなると「パンツが股に食い込む」。
これもまた、ケツの座りの落ち着かないシートの特長)。
●こうなると、上半身の体重が腰椎に乗っかかり易い。
背中が押し出された場合腰も少し浅めに据えれば解決しそうなのだが、ところがシート自体は比較的きっちり座らせる形状なので、それはそれでケツの落ちつかなさを感じてしまう。
リアシートは、クッションは薄目だが、座った印象はほどほど。
リクライニングは出来るのだが、リアシートも背中を伸ばすような座らせ方を求める。
そのため、背もたれを倒せば倒すほど上半身が後ろに倒れるだけで、前を見ようと思うと不自然に首を前に傾けなければならず、疲れることが容易に想像出来る。むしろ背もたれは立て気味の方が良い。
世界に冠たる大トヨタのメジャーカーのシートが、残念ながら少々手厳しい評価を与えざるを得ない、ということが大きな問題のように思われた。
環境性能はむろん大切だし、パワーも必要。内装外装のレベルアップも無論、重要。でも、いくら街乗り主体のクルマとはいえ人間が一番接するのはシートであるのだから、座り心地の向上を期待したい。
というのも極論から言えば、「良いシートを付ける」ことは素晴らしい能動安全であると考えているからなのだ。
良いシートは、運転者の疲労を押さえ、それが運転の際の安全につながる。つまり、それ自体が事故を防ぐのではないかと。
僕はちなみにランバーサポートを否定しているわけではない。
だが、ランバーサポートの出ているシートは、相当に座面の形状が優れないと快適なシートになりにくいと思っている。