
初代5(サンク)の記録的ヒットを受け、その後継車としてガンディーニの手によるデザインを纏って1984年に登場したのが「SUPERCINQ(シュペールサンク)」。バカラはその最上級版で、革シートが奢られる。
小型車、それこそマーチクラスでありながら、シュペールサンクのシートの水準はとても高い。80年代のルノー特有のマシュマロのような柔らかさ、背もたれと座面のバランスに優れ、これもまた身体がシートと「合体」してしまう。沈む→止まる→動かなくなる→シートと一体化するというプロセス(笑)は他のこの当時のフランス車の例に漏れない。
極端な話ではなく「シートから降りたくない」と思わせる程だ。小型車のシートはチープであるという私たちの常識を覆す。著者は、このクルマのシートに会った事で人生が変わってしまった(笑)。
ところで、バカラのリアシートは、フロントに比べると平板で、革シートな上にバケット形状になっていないため、つるつると滑って少々難儀。
余談かつ個人的な見解ではあるが、シュペールサンクのシートは「布の方が良い」と思っている。革シートは布に比べて表面が固いので、柔らかいシートを少々スポイルする。だが、それでも基本的なシートの出来がハンパでなく良いので、「革だと滑るなあ」という話でしかない。
ルノー/シュペールサンクバカラ