ルノーセニックの成功に触発されて欧州メーカーもゴルフクラスのミニバンを追随して開発した。つまり、ピカソはシトロエンの「セニック」。無論クサラをベースにしている。
まず、ひとことで言うと「フロントシート優、リアシート可」である。フロントシートは見るからに分厚いシートで、期待が持てる。待ちきれずに座れば、じわっと染みいるような座り心地を持ち、未だシトロエン、仏車健在なりと高らかに謳っている。最近のクルマでは珍しく座面と背もたれが一体であるような感覚が楽しめるだろう。不思議なことに筆者は、ピカソのフロントシートに、BXなどよりは寧ろちょっと前のルノーぽさを受けた。生地の感触も、どこか懐かしい。
だがリアシートは、ズバリ、固い。形状は悪くは無く、シートとしての出来は良いと思うが、柔軟性にフロントとのギャップがあり過ぎるのは惜しい。ちなみに固いのが悪いシートだと言うことではない。固いシートにも優れたものは多くある。だが、このクルマの場合、相対的に見るとフロントシートが良いので、比較論で言えばリアシートの印象が上がりにくい。
シトロエン/クサラ ピカソ