無人岩はマグネシウムの含有量が高い、
特殊な安山岩の一種です。
国際地質学連合では
「SiO2 > 52%, MgO > 8%, TiO2 < 0.5%の
化学組成を有する火山岩」
とされています。
典型的にはガラス質で斜長石を欠き、
古銅輝石に富む安山岩のことを指します。
無人岩はガラス質の岩石で、
3〜4種類の輝石という鉱物の
柱状〜板状結晶を沢山含んでいます。
無人岩は、特異な化学組成と
希有な鉱物を含むことで有名で、
長さ10cmにもなる
大きな乳白色の鉱物を含むものもあります。
この鉱物は単斜エンスタタイトという輝石で、
隕石にはよく含まれますが、
地球上の岩石では無人岩にのみ含まれています。
無人岩が風化浸食を受けると
堅い古銅輝石だけが残り、
やがて波に洗われて海岸に集まり
緑色のうぐいす砂となります。
このうぐいす砂が採れる所は世界でも小笠原のみです。
普通の島弧火山の下では、
地下30 km よりも深いところで
マントルカンラン岩という岩石が部分的に融けて、
ケイ酸分が50%前後の玄武岩質マグマができます。
この玄武岩質マグマが地表に上ってくる途中で変化して、
安山岩やデイサイトのもとになる
ケイ酸分に富んだマグマができます。
ところが地下20数km 以下という浅いところで
水を含んだマントルカンラン岩が溶融すると
ケイ酸分が高く(52〜58%)、マグネシウムの多い
ボニナイト(無人岩)質マグマとなることが
高温高圧実験によってわかっています。
通常だとこの深さのマントルは温度が低く、
溶融することはありません。
ボニナイト(無人岩)質マグマが発生したときは、
何か特別なことが起きて、
冷たいマントルを加熱したと考えられ、
それがプルームの上昇や
ホットプレートの沈み込みであろうと考えられています。
STONのTOPに戻る
岩石(ROCK)のINDEXへ戻る
宝石(BIJOU)のINDEXへ行く