反原発を標榜する人たちに。
「電気を安定供給することの難しさ」についてよく調べてほしい。
・発電所ごとの周波数を合わせないといけない
・受電と発電のバランスを常に取り続けなくてはならない
これらができないと大停電を招く。
今の技術では、天候に左右される電源は火力発電所が調整できる範囲に限られる。
自然エネルギーの弱点・汚点・耐用年数についてよく調べてほしい。
・風力は風まかせだ
・太陽光は積雪に弱い
・風力は騒音公害がある
・太陽光バネルの原料は新興国の安い電力(脱硫されない石炭火力など)で作る
・太陽光システムは10年で更新だ
これらの課題を克服しなければ、自然エネルギーに依存することにも無視できないリスクがある。
稼働中の商用原子炉は、後継の電源が確保できていないため、設計耐用年数の40年を迎えつつあることをよく調べてほしい。
・美浜原発は40年を超えたが、50年までは使おうとしている
・福島第一の1号炉も40年を超えるにあたり、延命を判断していた
・福島第一の1〜4号炉を廃炉にする決断の遅れが問題の長期化を招いたとの見方もある
エネルギーパラダイムの転換ができるまで今後10年間を、今建設中の新しい原発に頼るか。
40年を超えて運転される原発に頼るか。それとも10年石油を燃やすか。
反原発のポリシーを掲げることは重要だ。
デモを起こすこと、原発反対の一票を投じることも欠かしてはならない。
しかし、それは未来に実現すべく、これから努力していくべきことを示すためであってほしい。
明日から原子力発電所を止めること=火力発電所を昼夜フル稼働させるのは環境課題もあるし、経済損失も大きい。
自然エネルギーに軸足を置く「安全で無害な」エネルギー供給を実現するには様々なハードルがあり、強力に推進しても10年先に実現できるかどうかであろう。
安易な反原発がはびこり、建設中の原発の稼働を止めると、電力会社は現有の原子炉に頼ることになり、経年劣化による深刻な事故のリスクに晒されるという、皮肉な結果を招くのではないかと心配する。

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