4月25日、第11回公判(進行協議手続き)が行なわれた。
今回で協議も三度目、そろそろ進展が欲しいと願っていたところ、ようやく動きが。
こちらの証人が決定し、加害少年の出廷も見えてきた。
まさに「やっとここまで辿り着いた」と言う思いだ。
以下、プリウス氏のレポートを引用させて戴く。

《進行協議手続の報告》
日時:2008年4月25日 金曜日 午前10時15分より
場所:福島地方裁判所郡山支部
<概要>
2003年10月に福島県須賀川市の須賀川第一中学校で女子生徒(当時13歳)が
柔道の部活動中に頭部に重傷を負い、現在も意識不明の状態が続いている。
この事件について、女子生徒の両親が、市や県、加害生徒およびその親に対して
真相の究明と損害賠償とを求めた裁判の進行協議手続の3回目が福島地方裁判所郡山支部で行われた。
今回の協議の結果、関係書類の提出や証人集めが終了したため、次回からは弁論準備手続という段階に入る。
これはこの裁判の争点とこれまでに提出された証拠を整理するものであるが、
この裁判においては証人尋問に誰をいつ呼ぶか、何について尋問するか、
また証人尋問は一日かけて行う予定なのでその時間配分はどうするか等を取り決めることが主な目的である。
弁論準備手続は6月13日金曜日に行われる予定である。
進行協議手続と同様、関係者以外は非公開のため傍聴はできないが、終了後の報告会はこれまでと同じように行われる。
<詳細>
今回の進行協議手続は30分というこれまでより長い時間をかけて行われた。
終了後、場所を変えての報告会が行われた。
以下、担当弁護士さんによる説明である。

前回の進行協議手続の終了後から、当日の事故を目撃していた柔道部員から証人となってくれる人々を探して
証人になってもらえるようお願いした結果、証人として申請できる目処が立った。
次回の弁論準備手続では証人尋問の日取りや証人尋問において証人、
特に元柔道部員のプライバシーを守りつつ証言をしてもらうために
具体的にどのような手法で尋問を行うかなどを裁判所と原告被告双方で話し合う。
(プリウス注:証人が事故当時の柔道部員、そして被告側に事故当時の柔道部部長が
いるという状況なので、証言時に証人のプライバシーを守らないと証言をしにくいという理由から。)
他、いろいろ細かいことがあったが、大きなところは以上である。
次回は弁論準備手続となる。
これまでの進行協議手続では証拠の整理や弁論の方針など訴訟法上の手続は取れないので、
6月13日午前11時から同裁判所で行われる。
この弁論準備手続は非公開が原則なので傍聴することはおそらくできないと思われる。
ただ、また同じように終了後の報告会は行うので、ぜひとも足を運んでいただければと思う。
皆さんにはこれからも関心を持って裁判を応援していただければと思う。

次に、被害者少女のお父様より挨拶があった。

皆さんいつもありがとうございます。
やっと今日はっきりと裁判の目処がついたという形になりました。
民事裁判は刑事裁判と違って私たちには捜査権が無いものですから、
いろいろな人の協力がないとやっていけないということが進行協議手続中の4ヶ月間で本当に強く思いました。
やっと皆さんの協力を得て先に進むことができましたので、どうか皆さんこれからもよろしくお願いします。

弁護士さんの説明にもあったが、次回の弁論準備手続は6月13日金曜日の午前11時より福島地方裁判所郡山支部にて行われる。
<進行協議手続以外のこと>
*以前、裁判官が代わるかも知れないという話があったが、結果的には裁判長は交代せず、
左陪席と右陪席(法廷内で裁判長の左右両隣に座っている裁判官)が交代した。
*別件で進行中の書類送検された顧問教師を起訴するかどうかについてであるが、
現在、検察による捜査が継続されている模様。
なおこの案件、つまり刑事訴訟とこちらの民事訴訟は別件での同時進行でなので、
刑事訴訟において時効が迫っていることや不起訴になる可能性があることなどは民事訴訟に影響しない。
*当日の時間軸
9:50 プリウス 裁判所に到着
10:10 ブログの中の人さん合流
10:15 進行協議手続開始
画鋲さん合流
10:45 協議終了 報告会
11:00 報告会終了
いつものショッピングモールで食事
15:30ごろ 解散
*福島テレビが4月26日にこの事件と家族の日々の生活について放送する予定であったが、
被害者少女が風邪で10日間入院してしまったためその間取材ができず、
取材が遅れたということで放送が延期となった。
新しい放送日は約1か月後を予定しているとのこと。
なお、福島テレビは県内のテレビ局の中で最も頻繁に取材に来るそうである。
*任期満了に伴う須賀川市長選挙が7月13日に告示され、7月20日に投票となる。
<その他の所感>
*今回の進行協議手続をもってようやく証人尋問を始められる目処が立ったことで、
裁判のスタートラインがやっと出来上がったと言える。
裁判が始まってから1年半、足掛けで数えれば3年という長い年月を経てようやくここまで至った。
お父様も「捜査権が無いのでいろいろな人の協力が必要」とおっしゃっていたが、
刑事裁判に比べて民事裁判の進行が遅い理由の一つに、捜査権の有無がある。
捜査権の有る警察と捜査権の無い民間人では情報や証拠、証人の集めやすさには雲泥の差が有る。
今回の事件もその『差』が当てはまってしまったことになった。
次の審理までの間隔が開くのもこのようなことに由来するものと思われるが、
何か対策はできないものかと思う。
*今日も多くのマスコミ取材陣が取材に訪れていた。
この事件の関心度は決して低くない、むしろ高いものと思われる。
支援会の方々の講演や署名活動、ネット上の支援者の方々による署名活動や
関係各所への抗議や問い合わせ、口コミやブログ・ウェブサイトによる周知など
様々な行動、活動がマスコミの関心度を支えていると確信している。
そして、これらを初めとするいわゆる『世間の関心度』が裁判の行方にも大きく反映されるはずである。
*現地に足を運んで御両親や弁護士さん、取材陣などの動きや表情、会話などを直接見聞きすることは
裁判を理解するうえで非常に有意義である。
裁判に直接関係しないことや、御両親の日々の生活についてのこと、
また、類似の事件や事故の裁判についての話や須賀川市の教育・行政の問題など様々な話を聞くことができる。
なにより、わからなければその場で弁護士さんや支援会の方々などに質問できるのでよりこの裁判についての理解も深められる。
この裁判に関心のある多くの人々に裁判所に足を運んでもらいたい。
『裁判の内容自体がわからない』『何をしていいかわからない』という方こそぜひ裁判所に来ていただきたい。
特に、須賀川市の方々の多くの参加を望んでいる。
これから裁判所に行こうという方へのサポート(道案内、状況の説明など)も可能な限りするので、
重ね重ねになるが裁判所に足を運んでいただきたい。
以上、報告を終わる。

こう言ったところだそうだ。
スパモニで
「(姫は)一緒に柔道をやってきた仲間だから、証人に立ちたい」と言ってくれた少年がいたが、この子だろうか。
勇気の要ることだろう、まだ17〜8歳で大きな決心をしてくれたことに心から感謝したい。
この事件の関連スレを見ていると、度々須賀川市全体を非難する意見が飛び出すが、それは明らかに言い過ぎだ。
気持ちは解らないでもないが、被害者である姫だって須賀川の人間でありご両親も須賀川の人だ。
そしてこうして証言したいと立ち上がってくれる学校の仲間だっている。
須賀川市全体が腐っている訳じゃない。
間違いなく正しい心を持つ人もたくさんいるのだ。
それが一部のどうしようもない愚かな人間がいる為に、市全体が軽蔑の対象になってしまう。
この事件を知りつつ見ない振りをしている方々に申し上げたい。
そんな一部の人間の所為で、悪評価を下されても黙っていられるのか。
賢明な市民である貴方達は、それでも一向に構わないのか。
貴方達に自尊心はないのか、と。
