NOVA:猿橋元社長を書類送検
賃金不払い約1億円
経営破綻(はたん)した英会話学校最大手NOVA(破産手続き中)の賃金不払い問題で、大阪労働局は30日、外国人講師や日本人スタッフ計400人に約1億500万円の賃金を支払わなかったとして、猿橋望元社長(56)=業務上横領容疑で大阪府警が逮捕=と法人としての同社を労働基準法違反(賃金不払い)容疑で大阪地検に書類送検した。
残業代や退職金を除いた定期賃金の不払い事件としては金額、被害者数で過去最大規模。
労働局の調べに、猿橋元社長は不払いの事実を認める一方、「私財を投入して資金調達に奔走していた」と故意性を否認している。
調べによると、猿橋元社長は、昨年9月27日が支払期日だった日本人スタッフ134人の給料約3300万円と、10月15日が期日の外国人講師266人の給料約7200万円を支払わなかった疑い。9月と10月の給料については、日本人スタッフ2166人と外国人講師4855人が不払いの被害に遭い、被害総額は約17億4100万円に上るが、労働局は証拠が固まった分を容疑事実とした。
同社は昨年10月25日に猿橋元社長を解任し、翌日に会社更生法の適用を申請。その後も同社には12月まで給料の支払い義務があったが、休業補償も含めて総額約41億2500万円が不払いとなっている。労働局は、経済産業省から昨年6月に一部業務停止命令を受けるなど経営状態が悪化する中、給料を支払える見込みがないまま事業を続けたと判断した。【長谷川豊】
毎日新聞 2008年6月30日