自殺原因は過労 労災認定
大手電機メーカー「キヤノン」の静岡県内の研究所で働いていた男性がおととし自殺したのは、長時間労働による過労などが原因だったとして、労災の認定を受けました。
労災の認定を受けたのは、静岡県裾野市にあるキヤノンの研究所「富士裾野リサーチパーク」で働いていた当時37歳の男性です。弁護士によりますと、男性は平成4年に入社し、研究員としてプリンター技術の開発などを担当していましたが、おととし11月に自殺しました。会社では午後10時以降の残業は制限されていましたが、男性はノルマを達成するため帰宅後の深夜や休日も自宅で仕事を続け、亡くなる1か月間の残業時間は260時間を超えていたということです。遺族から労災の申請を受けた沼津労働基準監督署は、男性の自殺は長時間労働による過労や強いストレスが原因だったとして、今月6日、労災と認定しました。男性の代理人の川人博弁護士は「残業時間を制限している会社は多いが、業務量が多く、人手が足りなければ別の場所で仕事をするだけで、長時間労働は解消されない。会社側は今回の認定を重く受け止め、労働環境を改善すべきだ」と話しています。これについてキヤノンは「労災の認定を厳粛に受け止めている。誠意を持って対応していきたい」とコメントしています。
NHK 2008年6月13日 17時33分