「部下のモチベーションを上げるために必要なヒューマンスキル」
リーダーシップ
蒼: 悩んでいる部下のモチベーションを上げるために、リーダーはどんなヒューマンスキルが必要だと思いますか?
一所懸命やっているのに、失敗したり、売上が思うように上げられないことで悩んでいる人がいました。そんな彼に対する、リーダーである上司の態度がとても気になったそうなんです。
その時、その上司は「何やってんだ! 頑張れ!」しか言わなかったそうです。「いつものお前らしくないな」とも。
鐘: 交流分析という心理学を知っていますか?
今の話を聞いていたら、「ディスカウントのレベル」という理論を思い出しました。
蒼: ディスカウントのレベルって、何ですか?
鐘: 何かトラブルがある時、そこにはディスカウント(値引き)が起きていると考えます。心の中で無意識に起こる値引きとは、あるがままに、人やその物事を見ずに、大事な部分を割り引いて見てしまう心の癖です。
蒼: そうですか。じゃ、レベルとは何ですか?
鐘: レベルとは4つあり、心の癖の深刻な度合いです。
1つ目は、問題が起こっていることに気づいているのか?
蒼: その部下が、普段と違うということに気づいているかどうかですね。
鐘: そうです。
そして2つ目は、その問題が重要かどうかを把握しているかということです。
蒼: なるほど。この部下の場合は、数字があがらないという会社にとっては重要な問題ですよね。
または、うつになりかけているかもしれませんね。そうなると、落ち込んでいることに気づくことがどんなに重要かをディスカウントしているかもしれませんね。
鐘: その通りですね。うつの場合は周りがこのディスカウントをしていることが多いんです。
そして3つ目が、変化の可能性です。
蒼: 変化の可能性ということは「うちの社員は何を指導してもダメだ」って思うことですか?
鐘: そうですね。大切なポイントです。
最後に4つ目が、自分に解決能力があるかどうかです。
そして、この深刻度は、一つ目や二つ目の方が高いんです。
蒼: なるほど。
鐘: つまり、リーダーに必要なヒューマンスキルは、ちょっとした変化を受け止める時に、自分や周囲の見方にディスカウントが起こっていないかどうかを見極める力です。
蒼: では、これは部下だけでなく、事故や社会的な問題にも当てはまりますね。

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