前回は、コミュニケーションはシゲキの質と量であるというお話しでした。
傷つけあうのか、輝き合える自分になるのかがテーマでしたが、では「自分は相手を傷つけるのではなくて光らせる石になっているか」の尺度を考えてみましょう。
鐘: 蒼さん、「相手を光らせる石である」とは具体的には、どんな自分だと思いますか? また、尊重しあえるコミュニケーションとは、どんなものだと思いますか?
蒼: 自分の言いたいことを、気兼ねなく言える。だけど関係は損なわれない。そんな関係でしょうねえ。やっぱり「相手を尊重する」ことが大事だと思います。
鐘: 蒼さん、あなたの言動で光っている人が周囲にいますか?
蒼: ああ いますね。 例えば、あるコーチングのセッションで「今までのあなたのお話で、いつも人と比べているように聞こえるのですがいかがでしょうか?」と尋ねたんです。すると彼は、おおきく頷き深く考えました。しばらくして「それを解決するために今後の課題として取り組みたいです」と言いました。
鐘: そうですか。よかったです。では、他には?
蒼: 別のコーチングセッションで、家庭でも職場でも、人のサポートをずっとやってきた人がいました。「本当は自分はどうしたいんだと思う?」と尋ねました。彼女ははっとして「50年以上生きていて、自分にとっての幸せって何かについて、生まれて初めて向き合いました。一度も真剣に考えたことがありませんでした」と言いました。
鐘: その方は真剣になったことで何が変わったと思いますか?
蒼: そのとき、他人を意識し過ぎる人の目評価の人生から、自分が納得する人生へと基準を切り替えたんだと思います。
鐘: じゃ、他には?
蒼: ある先輩で、家族に対する態度と、僕に対する話し方にずいぶんと違いがある人がいるんです。家族を人として尊重した言い方には聞こえないんです。
鐘: それは何が起きてるんだと思いますか?
蒼: 彼の中の甘えがそうさせてるのかなと思いました。
鐘: じゃあ、その人は、思い通りにならない人をどのように扱ってますか?
蒼: 攻撃
鐘: 蒼さんにも?
蒼: 僕には 攻撃しないですね。
鐘: では、何がちがうんだと思いますか?
蒼: 僕には、尊重した感じで接してくれてます。
鐘: そう。では、何を尊重してくれているんだろう?
蒼: 真剣さ、本気かな。
鐘: 何に対して?
蒼: 彼に対してだと思います。
鐘: なるほど。じゃあ、彼にとっての真剣で本気ってどんなことなんでしょう?
蒼: 彼の家族は、彼に対して、受け流す、聞き流すような態度をするように見えます。でも、僕はちゃんと、向き合ってます。孤独だったんだろうなって感じました。
鐘: そうですか。大切なことですね。
蒼: そこを感じてあげられるかどうかなんですね。
鐘: そうすると先ほどのクライエントたちも同じですよね。
蒼: そうですねえ。
鐘: 蒼さんが相手に対して真剣だから手に入れた結果なんですよね。では、別な質問をするけど、今度は、輝き合える関係ではない人のことを思い浮かべて下さい。どのように感じますか?
蒼: 気兼ねしますねえ・・・・躊躇というか、本気になれないです。
鐘: では、そのときはベクトルはどこに向いていますか? 真剣なときはどこに向いていますか?
蒼: 気兼ねするときは 相手。真剣なときは 自分。
鐘: いや、反対ですね。ベクトルとは「どんな目的で気兼ねをするのか」という方向性です。つまり、相手の顔色を伺うときは「自分に火の粉が降りかかってきませんように」または、「気に入ってもらえますように」って言ってないでしょうか? 自分にベクトルが向いていますよね。
蒼: なるほど。僕は、自分がどう見られるかに意識がいってますね。
鐘: では、先ほど述べたお互いに光らせ合える人の場合はどうですか?
蒼: 「この人のプラスになりますように」って考えてるから、ベクトルは相手に向いていますね。これらのことを意識しながらですと、変に気兼ねすることなしにいいコミュニケーション出来るように感じます。相手を光らせるお手伝いも出来るし。ベクトルの話は役に立つ視点でした。ありがとうございました。

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