先日、幽体離脱騒ぎを引き起こした我が家の「こびぃ」こと「しゃがれこびえもん」だが、遂に、その正体を現し始めた!
「時遅し」と待ち望んだ春、弥生3月になった晩、時刻は次の日になろうかと云うあたり。
ほんの数分、かの猫がひとり、いや一匹だけ、茶の間に残っていたのだった。
「そろそろ風呂に入って寝るかね〜。」ふと、猫を見ると、しきりに舌なめずりをしている。さながら喰った後の身繕いのように。
「あっちゃ〜、やられたか!?(でも、ちゃんとガードしといたのにな〜?)」
この冬、こびえもんは生ゴミ漁りを覚えたのだ。慌てて、台所を見たが荒らされた形跡は無い。不思議に思いながら、茶の間や念のため洗面所まで確認したが、全く異常はなかった。猫はまだ舐めている。水を飲んだ後ではなく、明らかにナニかを喰っている。
一体なにを?
「ま、いいか。」とりあえず風呂に入ってたら、自分も、とばかりやって来て、風呂の湯をたらふく飲み(あれ?さっきも飲んでたよな?)、しばらくして足に付いた水を払いながら出ていった。
普段なら、気が済めばサッサと2階に上がるなりして、姿をくらませるのだが、今日は、こっちが出るまで、ウンともスンとも言わずに(しばらくそこに居ることにすら気付かなかったくらい)おとなしく脱衣カゴに入って箱座りしている。それも人のパジャマを敷いてだ!
「やっぱり、妙だな〜?」と思いつつも、カゴに納まった姿が可愛くってつい「コビィ〜」と顔を近づけると、いつもの様に鼻を舐められた。
「!?」今のにおい・・・って・・・。
レンジの上に置いた中華鍋が頭に浮かんだ!まさか!?
もう一度猫の口周りを嗅いでみる。
・・・やっぱり(ガクッ)
油臭い。『コイツ、油舐めやがった〜〜〜!!』
(かき餅を揚げた後の油がそのまま鍋に残っていたのだ。)
「おののいた瞬間、猫の目が妖しく光った」
・・・ってのは、脚色。
だが、よほど、気持ち悪いのか、舌舐めずりに忙しい。そりゃそ〜だ!
水もたくさん飲んでだし、「下痢されちゃぁかなわんな〜。外に出してしまおうか・・・」
油が付いた辺りを石鹸で洗いながら、ため息をついた。