いよいよ今日で営業もお仕舞いです。
思い返せばこの美瑛に来てから今年で9年目になり、
そして、クラブが出来てから7年になりました。
その間いろいろな事がありました。
その中で感じた事を少し綴らせて頂きたいと思いますので、
疲れていない方はどうぞご覧下さい。
疲れている方は疲れを取ってからご覧頂けると幸いです。(笑)
それでは美瑛乗馬クラブ 久川 友和 の伝えたい事です。
もともとは大阪でずっと暮らしていて
何をどうして今後生きていけばいいのか解からなく
よく悩んだものです。
何かを見つける事もせずにただ一日を過ごすばかりで。
そんな毎日でも自分を癒す為に音楽だけは聴いていて
言葉の意味さえもよく解からないような音楽と酒に酔いながら戯れて時間を潰す駄目人間でした。
そんな駄目な日々も打開する糸口のようなものがあり、
在る友人の行動に感化されて、その音楽の発祥の地に行こうと決めました。
だから最初、北海道に来るつもりは無く
アメリカに行こうと決めていました。
若さの思い切った冒険心で。
しかし、結局はいろいろな理由があり行かずに立ち往生していました。
そんな時に親戚から北海道の牧場の話を持ちかけられ、
美瑛町の場所も知らず、どんな所かも調べず、旭川空港に、そして美瑛のこの場所へ来ました。
ココに来るまでは牧場のイメージとして考えていたのが
「アルプスの少女 ハイジ」の世界です。
牛を追いながら、ハーモニカでも吹きながらのんびりと
暮らせるんだろうな〜
「牛と共に暮らす俺はペーター。」(笑)
なんて馬鹿な思いを抱いていました。
実際に働いてみると全く違うもので
自分がつくづく世の中の事を知らないんだな〜と痛感させられました。
最初働き始めた頃は、この乗馬クラブはまだ無く、今のふれあい牧場だけでした。
いろいろな動物たち相手の仕事は、全く動物の仕事をした事が無い私にとって、とても不安で日々悩んでいました。
羊、ヤギ、鹿、ダチョウ、馬、など何を食べているのかも解からないし、
どのような管理をするのかもわからない始末。
それでも動物たちとのふれあいは面白く、この時期は何となく
楽しかったですね。
羊の毛刈りや動物の出産、小屋の修理に屋根の雪下ろし、ホント
いろいろ面白かったですね。
時々怪我もしましたけど、、、。
(羊に頭突きをくらい、前歯の片方が半分ほど欠けました。恐るべし羊!)
それでも、何とか1年が過ぎてようやく仕事にも慣れてきた時
乗馬クラブ立ち上げの話をされました。
これまた、競馬もしないし解からない(今でも)、馬にも当然乗った事が無い、この私がやっていけるのだろうかと思っていたのですが、話がどんどん進んでいきオープンまであっという間でした。
実際に営業が始まると問題が山のようにあり、その問題すら的を得ているのかどうか不安なもので困り果てていました。そんな時に
スタッフの知り合いの方に馬の事について学べる話しがあり、教えてもらう事を決め今の基礎となるべきものを確りと教えていただきました。
調教に関しては詳しく載せてもイマイチ伝えようが無いので省きますが
雪の降る日も、風の吹く日も、馬の調教をし
分かっているのだか分かっていないのだか悩みながら馬を慣らした日々
馬に足を踏まれたり、蹴られたり咬まれたり、暴れられたりした日々は、のちに大きな成果として残りました。
(この時に指導していただいたヴィレッジ432さん本当にお世話になりました。)
そうした日々もあっという間に過ぎて行き
気づけばクラブが始まってから2年が過ぎ
ようやく仕事に対しての考え方が固まりだしました。
それまでは、必死で何が何だかと言う感じで月日だけが過ぎたものでした。
思い切った言葉ですが
私自身、最初は馬に特別な強い思いのようなものが無く
一般に言う「仕事」として、馬の仕事を捉えていたのです。
しかしこの2年程してからは、自然を相手に、動物を扱いながら、この町の良さを伝える仕事なんだと真に思い、仕事への取り組み方が変わりました。
このインストラクターという仕事は
自分が楽しいと思う事を人に伝える為にしなければならない事があります。
それは楽しいと思う事への追求ですよね。
いろんな人がいて、いろんな感じ方をします。
楽しいと思う事は誰しも同じだと思うのですが
その楽しみの中に何かしらの意味を持たせる事も出来るのではないかと思ったのです。
この牧場の周りにある風景の歴史や今ある町の現状など知ると
馬への思い、この町への思いがただの観光だけではなく、この町に根付く形になると思うのです。
だから、この仕事への楽しさや重要性を持つことができ
仕事への姿勢が変わり、筋の通った仕事が出来たのだと今は思います。
3年目以降はそれはそれは充実した日々でした。
毎年新しい人と出会いがありココの良さを伝え、共感して
毎年通い続けて頂いてるお客さんには、より一層の楽しみ方を作り出し、楽しい時間を共有しました。
そんな中でスタッフも私自身も馬も成長してこれました。
こうした充実した年月を重ねるにつれて、この仕事に掛ける思いも強くなり
馬に至っては、家族のように見ていました。
あの馬の良さはヤッパリ、接していると家族感覚になるんでしょうね。
あの子はこうだから、奴はあーだからとか
一頭一頭、個性がはっきりとあり、見ていて可愛いものです。
(食べちゃいたいくらいです。)
しかし、そんな家族とも今からは離れてしまいますが
今まで一緒にいた時間は私にとっても、ここに来ていただいたお客さんにとっても、とても貴重な時間できっと記憶に焼きついてると思うんです。
眩しい太陽を眺めた後、残像が残るように。
このクラブが出来てから今まで助けられ、励まされ、試練を与えられ
馬には本当に感謝しています。有難うね。馬たち。
ここで暮らした時間は絶対に実りあるものとして墓場まで持っていくよ。
(スミマセン、馬に語ってます。)
今までこうして過ごしてきた時間は
全てのものと繋がって作られてきました。
誰かが作ったのではなく、何処からか繋がって来たのです。
だから、またこの次も何処かに繋がって行くと思うので
寂しさは少しで済みそうです。
ただこの度、大勢の方から思いを載せた言葉を届けて頂いた事に関して
お返しが出来ないのが何より悔やまれますが、考え方を変えて思えば
今までしてきた、この仕事に関しては妥協をしていないので
そう言った意味では、しっかりと応える事が出来たのかなと言い聞かせています。
今後、職場が変わりまた新たな日々を送る事になるのですが
そこでも私自身は何も変わる事無く、成長していきたいと思います。
当然、今までの経験を活かして!
どのような言葉で伝えたとしても伝わりきれないのが思いです。
やはり、皆さんにお会いして感謝の気持ちを伝えたいのですが
現実的にそれは無理だという事も分かっています。
それでも、私や今までココで働いたスタッフ、どんな人よりも頑張ってきた馬達を支えていただいて
ホントーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーに有難うございました。
代表して言わせていただきます。
また、何処かでお会いする事が馬共々あると思いますが
その時はどうか気軽に声を掛けてください。
不審な動きをしていない限りは、笑顔で挨拶できると思いますので!(笑)
そしてこれからの時間が皆さんにとっても、私たちにとっても、この先の時代にとっても良い時が待っている事を願って、拍手を送ります。
本当に長い間、有難うございました。
追伸
個人的なブログの件はまた改めてこのブログで報告させていただきますね!
何時になるかまだ分からないのですが、気長に待って頂けると
サイコーに幸いです。
美瑛乗馬クラブ
責任者 久川 友和

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