2017/10/21

小沢節子さん特別トーク「丸木スマの絵画を語る」  企画展

台風の迫る中、「丸木スマ展」の特別トーク。ゲストは近現代史研究者の小沢節子さん。
ご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。

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今回の一宮展も含めて、丸木スマの展覧会は「素朴さ」「自由さ」が強調されることが多いのですが(もちろん、その魅力は大きいのですが)、作品を見続けていく中で、スマは独自の方法論で技術的な絵画の実験を繰り返し、世界を見るまなざしを深めているのだと考えるようになりました。

そこで、今回のトークの前半は、現実を再構成する「知的な作業」について、小沢さんにお話しいただきました。対象を引き立てる背景の色面分割、さらに点描やドリッピング、にじみ、ぼかしなどの技法を使って背景を重層化させ、画面の奥に森が続いていくように深度を増していくスマの絵画世界。いつか、そんなスマの技法の進化/深化に焦点を当てた企画をしてみたいものです。

後半は、新たに見つかった原爆の絵画《ピカドン》を紹介しつつ、《ピカのとき》も含めたスマの原爆表現について。こちらも、すでに発表されている小沢さんの論考の蓄積をもとにしながら、経験を意味づけ、再構成していくスマの絵画の本質を考えるトークとなりました。

悪天候のせいもあって、参加者は少なめでしたが、その分、ひとりひとりから質問や感想をじっくり聞くことができて、とても充実した時間になりました。
展覧会は11月18日まで続きます。スマの豊穣な絵画世界を、この機会にぜひ、体験してください。
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