
流麗スポーティなラインになったボルボも、つい最近までは無骨なデザインだった。そんなボルボ940シリーズは、内装デザインも今のボルボよりクラシック&北欧家具的。
<フロント>
シートの評価をする前に、センターコンソールのオートマチックハウジング周囲の床が盛り上がっていて、それが気になった。足下にまで広がってはいないのだが、視覚的に圧迫感が少々ある。
肝心のシートは、出来の良い革張りのソファという形容が思い浮かんだ。形状は素晴らしく、単にソフトではなく要所要所での硬軟のバランスが良いと思った。ケツの落とし込み、背もたれの形状・バランスも良好。窓が大きく(特にドア)、視界が広く気持ちがよいのも現在のボルボでは失われてしまった部分である。
<リア>
エステート(ワゴン)とは思えない大きなシート。とかく畳むという機能が付加されるシートは何かしらの欠点を有しがちだが、このシートはたっぷりのクッション、心地よく大きな背もたれを持ち、振り返らないとワゴンだとは思えない。
ただ惜しい点、というか個人的にはつらいなあと思ったのが折角の広い足下スペースを持っているのにフロントシート下につま先がまったく入らないこと。
<総論>
フランス車ともドイツ車とも違うベクトル、それが北欧車のシートであるが、それは古めのクルマだとより一層感じられる。シートも大きくしっかりとしている。でも小柄な女性には座面が大きすぎるかもしれない。